スペースXはインターネット・サービスを提供するために1万基以上の人工衛星の打ち上げを計画している。ワンウェブなど複数の企業がネット衛星を計画する中、大量の衛星打ち上げは必要なのだろうか?
高速で宇宙旅行をする人は、地球に留まっている人よりも年を取るのが遅いと聞きましたが、どの程度の違いがあるのですか?
国際宇宙ステーション(ISS)では、おびただしい数の風変わりな実験が実施されており、ここ数週間以内には、微小重力環境下で火がどのように燃えるかを調べる実験が予定されている。宇宙船内で火災が発生した際の燃え広がり方を予測することのほか、地球上で火災の拡大を防ぐために建物をどう設計すべきかの洞察が得ることが目的だ。
かつて宇宙開発は、大国が国の威信をかけて取り組む、国家規模のプロジェクトだった。しかし、昨今の人工衛星の小型化・高性能化や打ち上げコストの低下により、これまで宇宙開発とは縁のなかった小国を含む多くの国々が、ビジネス・チャンスを求めて独自の宇宙機関を立ち上げ、成長する宇宙経済に食い込もうとしている。
地球の大気圏外の周回軌道まで直接行けるような「宇宙エレベーター」は作れるのだろうか。
軌道を周回している人工衛星に地球が及ぼす重力は、その人工衛星が通過する水域の質量の季節的および気候学的な変化に応じて変化するというのは本当だろうか。
中国では、ロケット打ち上げの際に、部品や破片が地上に落下して住民たちに被害をもたらす事故が幾度となく起こっている。こうした問題は決して新しいものではないが、宇宙産業が急速に成長している現在、各国は改めて対策を講じる必要がある。
2000年から長きにわたって、軍事衛星やスパイ衛星の打ち上げをはじめとする米国の宇宙開発を支えてきた大型ロケットエンジン「RD-180」は、実はロシア製だ。しかし、最近になりようやく、米国製のロケットエンジンがRD-180に取って代わろうとしている。
欧州宇宙機関(ESA)は、太陽嵐が地球の磁場と衝突した際に生まれる振動の録音を公開した。この奇妙な新しい音は、太陽嵐が地球の磁場と相互作用するプロセスの複雑性を浮き彫りにしており、今後の宇宙天気による脅威を予測する方法を見直す必要があるかもしれない。
2020年に打ち上げ予定の米国航空宇宙局(NASA)の火星探査ミッション「マーズ2020」の探査機の着陸予定地に、古代の生命の痕跡を保存するのに適した鉱物が存在することが分かった。これらの鉱物を現地で分析したり、試料として持ち帰ったりすることで、古代の火星に生命が存在したかどうかが分かるかもしれない。
社会的インフラや軍の行動が軌道上の人工衛星に大きく頼っている現在、それらが攻撃されれば大混乱を引き起こしかねず、戦争行為とみなされるかもしれない。多くの人々は、そうした宇宙戦争が未来に起こったら大変なことになるだろうと考えているが、人工衛星への攻撃はすでに始まっている可能性がある。
宇宙が膨張を続けているのなら、やがては天体間の距離が引き離されて重力が機能しなくなってしまい、たとえば、惑星が星の周りを公転しなくなる可能性はないのだろうか。
米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ボイジャー2号」は2018年11月に、太陽圏を離脱し、恒星間空間に入った史上2番目の人工物となった。2019年11月3日にネイチャー・アストロノミー誌に掲載されたボイジャー2号の成果を記した一群の論文から、重要なポイントを5つ紹介する。
NASAとボッシュは、国際宇宙ステーション(ISS)内で発生した危険の兆候を検出するために、マイク一式を搭載した音響監視システムを開発した。ISS内を飛び回って宇宙飛行士の作業を支援する自律型小型ロボットに搭載し、気になる異音がないか耳をそばだてる。
中国の人工衛星「墨子号」は、量子暗号をはじめとする量子技術の分野で目覚ましい一連のブレークスルーを達成している。この成果には、中国科学技術大学の研究チームが開発した、バックグラウンドノイズを巧妙に回避する強力な単一光子検出器が重要な役割を果たしている。
スペースXが人工衛星3万基分の周波数割り当てを申請した。計画が実現すれば合計4万基あまりものおよぶメガコンステレーション(衛星群)を低軌道へ投入することになるが、その目的ははっきりしない。
映画「スター・ウォーズ」には、はるか彼方の銀河系で発明されたさまざまな技術が登場する。実現する可能性が高そうなものはあるだろうか?
強力な光源を宇宙船に搭載して後方に向けて光を照射すれば、その反作用により、宇宙船を光速で前進させられないだろうか?
地球の周回軌道上には、たくさんのスペース・デブリ(宇宙ゴミ)が存在し、その多くは追跡・監視されていない。何らかの対処方法はあるのだろうか。
SF映画『インターステラー』では、人類の移住先候補として、超大質量ブラックホールの周囲を公転する惑星が取り上げられたが、こうした惑星は本当に居住可能なのだろうか。NASAの科学者によると、超巨大ブラックホールは生命体の足がかりとなり得る様々なエネルギー源を提供するが、その近くに居住可能な環境が存在することは難しいという。
7年前、小惑星資源採掘ブームの火付け役となった2つのスタートアップ企業はいまや存在しない。宇宙産業における「ゴールドラッシュ」ともてはやされたバブルの崩壊は、何を残したのだろうか。
商用の人工衛星画像の解像度は年々向上し、撮影頻度も増加している。米国の規則では商業衛星によって撮影された画像の地上解像度を25センチメートルに制限して匿名性を確保しているが、いずれどこにいても四六時中人工衛星に監視される日がやってくるかもしれない。
米国の人工衛星企業であるバージン・オービット(Virgin Orbit)は、火星に向かう3つのミッションを発表した。計画通りに事が運べば、バージン・オービットは火星に向かう初の営利企業となる。
複数の積載物をロケットに相乗りさせる「ライドシェア」による人工衛星打ち上げが、宇宙産業を大きく変えようとしている。小型人工衛星を地球周回軌道に乗せることが、従来よりもはるかに安価で容易になることに加えて、小型人工衛星では到達不可能だった静止軌道に投入することも可能になるからだ。
海王星よりも外側の軌道を周回するトランスネプチュニアン天体の動きから、太陽系には未知の「第9惑星」が存在すると考えている天文学者たちがいる。第9惑星の正体は不明だが、最近の「光学重力レンズ観測」プロジェクトの成果を踏まえて、第9惑星が「原始ブラックホール」ではないかというアイデアが提唱されている。