米航空宇宙局(NASA)は、土星最大の衛星である「タイタン」の表面を自律型ドローンで探査するミッション「ドラゴンフライ」の採択を発表した。2026年に打ち上げ、「氷の火山」や生命の痕跡の有無などを調査する予定だ。
火星が地球に準大接近する2020年に向けて、世界中で4つの火星探査ミッションが計画されている。惑星探査機や軌道衛星を用いるこれらのミッションが成功すれば、火星に生命は存在するのか、人類は火星に住めるようになるのか、といった魅惑的ないくつかの問いの答えが得られるかもしれない。
ここ数十年間にわたり、1キロの物体を地球周回軌道に乗せるためのコストは高止まりしていた。だが、再利用可能なロケット「ファルコンヘビー」の登場により、宇宙船の打ち上げコストのより一層の低下と、さらなるイノベーションの兆しが見えてきている。
物理学者と哲学者は長い間、生命が発生し得るのは私たちの住むような、3つの空間の次元と1つの時間の次元を持つ宇宙に限られると主張してきた。だが、カリフォルニア大学の研究者が、2つの次元しか持たない空間でも、重力場が発生し、生命の発生の必要な複雑性を持つ可能性があると示した。
スペースX(Space X)は6月25日、同社製ロケット「ファルコンヘビー」の3度目の打ち上げに成功した。注目は、ペイロードの1つであるキューブサット衛星「スぺーライトセイル2号」だ。
数多ある宇宙ベンチャーの中でも、小型人工衛星の打ち上げを手がけるロケット・ラボはユニークな存在だ。3Dプリントを活用したロケットの製造を手がけるピーター・ベックCEOに話を聞いた。
マサチューセッツ工科大学(MIT)は、形状可変鏡と呼ばれる特殊な鏡を搭載した小型人工衛星を打ち上げ、年内にテストを実施する予定だ。鏡面をアクティブに調整することで星のよりシャープな画像が得られる形状可変鏡は、将来の人工衛星による太陽系外惑星の光学観測や太陽系外の生命体の探索に役立ちそうだ。
月面から離陸した探査機を月周回軌道上の宇宙船にドッキングさせることは、宇宙飛行士の地球帰還の成否を握る極めて重要なプロセスだった。アポロ計画に携わり、50年経ったいまもNASAで働くある技術者の物語。
人々が夜空に見上げる月は静まり返った世界だと思われがちだが、実際には定期的に地震が起こっている。人間を再び月に送り込む際には、宇宙船の着陸地点や構造物の建築場所を慎重に選ぶ必要があるだろう。
小惑星が地球に衝突する確率が100分の1を超えたらどう対応すべきか? 研究者や政府機関担当者らが一堂に会する国際会議で議論が進められている。想定シナリオに沿って模擬訓練を実施し、不測の事態に備える。
2015年から実施されているNASAの宇宙基地設計コンペは、ついに2チームによる決勝戦を残すのみとなった。同コンペでは、再生利用可能な材料と、目的地に存在する資源だけを使って、3Dプリンターで有人ミッションを支援する建造物を作るという困難な課題に各チームが挑んでいる。