性的搾取疑惑のある投資家からの資金提供を巡って開かれたMITメディアラボの内部会議での初代所長のニコラス・ネグロポンテの発言は、会議に参加した人々に衝撃を与えた。
オンライン上のヘイト・グループの取り締まりは、単に禁止するだけでは効果がない。ジョージ・ワシントン大学の研究チームは、ヘイト・コミュニティの動的力学を数カ月に渡って調査し、ヘイト集団の撲滅に効果があるかもしれない方策を提案している。
香港のデモで明るみになった国営メディアによるプロパガンダは中国だけの問題ではない。中立を装う国営メディアに対して、ソーシャル・プラットフォームは何らかの対策を取るべきだ。
自動運転車の開発が加速している。大量のデータに人力でラベル付けする仕事を担うのは、経済が破綻状態にあるベネズエラの労働者たちだ。ギグワークをめぐる新たな論争を呼ぶ可能性がある。
情報銀行の仕組みづくりを推進する日本、巨大IT企業がデータを握る米国、GDPR施行から1年経ったEU、監視国家化を進める中国。それぞれのデータ管理の現状と課題を識者らが語った。
ユーチューバーたちが組織した組合が、欧州最大の労働組合と手を組んだ。ユーチューブに対して運営上の意思決定を透明化するように要求すると同時に、アップロードした動画の使用方法の決定についてコンテンツ制作者にアクセス権がないのはGDPR(EU一般データ保護規則)に違反していると訴えている。
コンピューターを用いて相手の感情を推し量る感情認識テクノロジーには、200億ドル規模の市場があると試算されている。しかし、最近の研究によると、現在もっともよく使われている手法には重大な欠陥があるという。
人工知能(AI)技術を使って女性の画像からヌード画像を作成するアプリケーション「ディープヌード」はすぐに削除された。だが、弱い立場にある人々を標的にした嫌がらせは、今後ますます増えていくだろう。
米国防総省は、赤外線レーザーを使うことで、200メートル離れたところから個人の心臓の特徴を検知できる装置を開発した。シャツやジャケットなど普通の衣服の上からでも検知できるうえ、顔認識技術で人を識別するよりも堅牢性が高く、安定して使えるとしている。
オンラインで仕事を請け負う「ギグ・エコノミー」における働き手であるギグ・ワーカーは、多くの場合、劣悪な労働条件で働いている。カリフォルニア大学バークレー校の研究者らが創業したベンチャー企業は、より公平な環境をギグ・ワーカーに提供するという。
「GAFA解体」の声が高まっているものの、過去の歴史を振り返ってみれば実現は困難だ。だが、大手テック企業の独占的な支配力の本質を見極めれば、戦うための方法はほかにもある。
先月末に出回った米国下院議長のフェイク動画が問題になっている。悪質な動画だが、安易な削除は政治家による圧力の悪しき前例となる可能性がある。
巨大テック企業による市場の寡占を懸念し、分割を求める声が高まっている。だが、オックスフォード大学のビクター・マイヤー=ショーンベルガー教授は、大企業を分割しても問題が解決しないだけでなく、イノベーションが阻害され、消費者にも悪影響を及ぼすという。
グーグルのストリート・ビューから収集した住居の画像を使って、居住者が交通事故にあう可能性の予測精度を向上できることが分かった。保険業界には興味深い研究だが、プライバシーをめぐって議論を呼ぶ可能性がある。
ソーシャルメディアに登録された女性の顔写真を収集し、顔認識テクノロジーを使ってポルノサイトの画像と照合するサービスを開発したプログラマーが非難を浴びている。危険な悪用を防ぐためにも、プライバシー保護の世界的な取り組みが必要だ。
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルの巨大テック企業4社(GAFA)の支配力を懸念する声が強まっている。GAFAによる寡占とはいかなるもので、何が問題なのか? そしてどのような解決策が提示されているのか? 簡単にまとめた。
人工知能(AI)業界などが提供する自動サービスの多くは、劣悪な労働条件の下で働く「見えざる労働者」が支えている。人類学者のメアリー・グレイにゴーストワークの問題点と解決策を聞いた。
ネットワーク中立性規則の廃止のおかげで情報格差が縮小したというFCCのアジット・パイ委員長の主張が批判されている。根拠となるデータの正確性が疑われているからだ。
世界経済フォーラム(WEF)は今週、「人工知能(AI)評議会」の設立を発表する予定だ。マイクロソフトのブラッド・スミス社長と中国の著名な投資家カイフ・リーが共同議長を務め、AIの利用とガバナンスに関する各国間の政策的合意点を探るという。
食習慣と健康状態にどう影響しているのか? 英国の研究チームが、ロンドンの大手スーパーの16億点の販売記録と、同時期に出された11億件の処方箋データを分析し、栄養摂取量とメタボリック症候群の状況を地域別に色分けした地図を発表した。
ガーナの僻地で医薬品や緊急物資を運ぶドローン配送サービスの運用が始まり、地域の医療担当者は不足する医薬品をオンデマンドで注文し、受け取れるようになった。年内にはドローンの発着および運用をするハブを6カ所にまで増やして、全国展開する予定だ。