2024年にMITテクノロジーレビューに掲載した記事の中から、特に読者の関心を集めた記事を紹介する。 by Abby Ivory-Ganja
研究者を取り巻く環境が変化する中、研究者にはいま、新しいキャリア戦略が求められている。MITテクノロジーレビューと一般社団法人クロスユーは、次世代の研究者のキャリア戦略を考えるイベントを共同で開催する。対象は大学院生・ポスドクなど若手研究者で、参加は無料。
船舶から発信される位置情報データは、海上交通を監視して海底インターネット・ケーブルの損傷を回避したり、クジラの衝突を特定したり、水中騒音の足跡を調査したりするのにも役立っている。公開されているデータを1年分集めて地図化してみると、美しいパターンが浮かび上がった。
MITテクノロジーレビュー[日本版]は、eムック Vol.68 / 2024.12をリリースした。米国版の創刊125周年を記念して「未来のミライ 次の125年を形作るもの」特集をお届けする。
MITテクノロジーレビュー年末恒例の「最低のテクノロジーの失敗」2024年版をお届けする。今年は、「意識高い系」AIの失態、宇宙飛行士を置き去りにした宇宙船、垂直農法企業の破綻、遺伝子検査会社の行き詰まりなど、8つをピックアップした。
なぜ数学者たちは抽象的な理論を追い求めるのか。著名な数学者の講座から、焼き菓子のレシピで数学を説く新しい教科書まで。数学という「異文化」への旅を通じて見えてきたのは、思考を伝え合うことの難しさと、それを乗り越える術としての数学の可能性だった。
新興ソーシャルメディア・プラットフォーム「ブルースカイ」で著名人になりすました詐欺アカウントが横行している。わずか数カ月で1000万人から2000万人以上に利用者が倍増し、本人確認の仕組みやモデレーション体制の整備が追いついていない。
MITテクノロジーレビューが来月発表する「世界を変える10大技術」。その選考過程で候補にあがりながら、選考から漏れた3つの技術を先行して紹介しよう。
MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.67 / 2024.11をリリースした。特集は「宇宙探査新時代 先端技術が拓くフロンティア」。
心臓の不整脈をきっかけに、筆者は現代社会が抱える「リズムの乱れ」について考察を始めた。パンデミック、気候変動、テクノロジーの急速な進化――。かつてない速度で変化する世界の中で、私たちは何を失い、何を取り戻そうとしているのか。
動物は何を考え、何を感じているのか。この謎に挑む科学者たちが、ユニークな実験装置を次々と生み出している。ハエトリグモの視線を追跡する装置から、ミツバチを徹夜させる磁石仕掛けまで、DIY装置が明かす動物たちの心理と行動を紹介しよう。
MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.66 / 2024.10をリリースした。特集は「中国ネットビジネス&カルチャー最前線」。
気候変動で林業が不確実性の増大に直面する中、ドローンやデジタルマップなどのハイテクを駆使して、森林をより迅速かつ効率的に管理・保護する専門技能に対するニーズが高まっている。
MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.65 / 2024.09をリリースした。特集は「「遊び」の進化論 変わるゲームとスポーツ」。
MIT初の日本人留学生が卒業して今年で150年。同大学の卒業生らで構成する日本MIT会は、記念イベントとして全国5カ所でSTEAMワークショップを開催した。
私たちを取り巻く世界は、想像以上に音で満ちている。海の深みから宇宙の果てまで、生命の営みから地球の鼓動まで、耳をすませば驚くべき音の世界が広がっている。3冊の本を通じて、その不思議な世界を覗く旅に出かけよう。
文字が記憶力を奪うと警告したプラトンから、AIが思考力を低下させると懸念する現代まで。新しいテクノロジーへの不安は人類の歴史と共に歩んできた。しかし、この永続的な懸念にもかかわらず、私たちはテクノロジーを進化させ続けている。
ウクライナの無線技術者であるフラッシュは、ロシアによるウクライナ侵攻以来、前線に足を運んでドローンを調べ、その情報やアドバイスをネットで共有している。新時代の戦争の実験場となった現地での彼の活動は、戦争の未来を決定づけるものになるかもしれない。
スナップ(Snap)が発表した新型ARメガネ「スペクタクルズ(Spectacles)」は驚くほどすばらしい。現実世界とデジタルを重ね合わせて見せる体験は、これまでさまざまなデバイスが約束してきたことをようやく実現している。
スポティファイは人々が望んでいると思われるものを提供することで、音楽を発見する喜びを葬ってしまったのだろうか? パーソナライズされたプレイリストではなく、自らが音楽を探すための手段を提供することで、リスニング体験の多様化を目指す動きがある。
時間とともに変形する「4Dプリンティング」のコンセプトを作り出したMITのスカイラー・ティビッツは、「プログラマブル材料」という新たなアイデアに取り組んでいる。
2024年生まれの赤ちゃんの人生は、私たちの想像を超えるものになるだろう。本誌創刊125周年を記念し、AIとテクノロジーが織りなす125年後の未来を大胆に予測。誕生から老年期まで、変貌する日常を専門家の洞察とともに描いてみた。
人類はかつてないほど多くのデータを日々作り出している。デジタルデータは劣化せずに保存できるのが利点だが、膨大なデータを後世に残す取り組みは多くの課題を抱えている。未来のために、何を保存すべきなのか。そして後世の人々は残されたデータを読み取り、理解することができるのだろうか。
人間に備わっているノウハウを機械が身につける日は来ないかもしれない。およそ40年前のMITテクノロジーレビューに掲載された記事を見てみよう。
地球温暖化により、近年、冬の降雪量が減ってきている。米国西部の砂漠の町が夏に水を確保できるように、クラウドシーディングにより冬の積雪量を増やすプロジェクトを主導している科学者がいる。
小規模なボランティア・グループ「Kpop4プラネット(Kpop4planet)」が、世界中のK-POPファンたちの力で気候対策に取り組んでいる。製品やサービスの提供に必要な電力を再生可能エネルギーに置き換えるよう求める運動を展開しているのだ。