スマホなどで中国語の入力に使うキーボード・アプリ(IME)のほとんどに入力内容を傍受される脆弱性が存在することが分かった。ファーウェイをのぞくほぼすべての端末にプリインストールされているアプリで見つかったという。
半導体製造装置において圧倒的な地位を築いたASML。倒産の危機に見舞われながらも、なぜ成功できたのか。CTO退任直前のマルティン・ファン・デン・ブリンクに話を聞いた。
第7の大陸、南極は常に荒涼とした、世界と断絶した場所だった。イーロン・マスク率いるスターリンクの衛星インターネットはそれを変えようとしている。
AI技術の進化に伴い、「ユーザー」という言葉の再考が求められている。テクノロジーとの関わりをより人間味のある形で表現する新たな用語への転換が提案されている。
米国の経済制裁を受けて半導体チップの国産化を目指す中国は、日本企業である「味の素」が市場を独占する半導体部品への依存を減らすために新材料の開発を進めている。だが、長年続いてきた同社の牙城を崩すことは、容易ではないだろう。
半導体で使われる誘電体フィルム市場の90%以上を握る味の素。この牙城を狙って、米国のスタートアップが参入を計画している。AIブームで高まる需要と、米国で昨年成立した半導体・科学法(CHIPS法)が追い風だ。
最先端のアクセシビリティ支援ツールはどこまで進歩し、どのような支援を可能にするのか。MITテクノロジーレビューが3月14日に開催したイベントのアーカイブ動画を、有料会員限定で特別配信する。
メタのVRヘッドセットの脆弱性を利用して、ユーザーの見る画面や操作を乗っ取り、機密情報を盗んだり、やり取りを改変したりできることが新研究でわかった。ボランティアによるテストでは、この攻撃に気づいたものはほとんどいなかったという。
生成AIが隆盛を極める中、ウィキメディア財団で最高製品技術責任者を務めるセレナ・デッケルマンは、多くのボランティアのエコシステムと持続可能性を中心に据えた活動を展開している。
チューリング賞を受賞した理論計算機科学者のマヌエル・ブラム博士は、多くのスーパースターを生み出してきた伝説の指導教授としての顔を持つ。多くの教え子たちの証言から得られたのは、「優しさが偉大さを生む」ことの証拠だった。
チップ・パッケージングの中心都市である中国の無錫市は、半導体産業における役割を強化するためチップレット研究に投資している。米国の制裁によって先端技術の輸入ができなくなった中国は、チップレットに注力している。
米国の半導体輸出規制により、中国は現在、高度なチップの供給を受けられずにいる。だが、「チップレット」技術により、中国半導体産業は独立独歩の状態を確立し、米国などの歩みに追従できるようになるかもしれない。
NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の遠藤 傑は量子エラー抑制法の理論の中に自然法則の美しさを見いだしながら、実用的な量子コンピューターの早期実現に向けて研究を続ける。
トランジスターをより小さくしてチップにより多く詰め込むことで性能を向上させるのが難しくなってきた現在、チップメーカーは、より小型でモジュール化した「チップレット」でムーアの法則の寿命を延ばそうとしている。
スーパーコンピューターはついに毎秒100京回の演算が可能なエクサスケールの時代に突入した。シミュレーションで実行できることの限界が広がることで、科学の各分野の進展が期待される。
実質(VR)ヘッドセットは失敗の歴史にあふれている。だが、アップルが2024年後半に出荷を開始する、従来をはるかに超えた解像度とコントラスト比を備えた複合現実ヘッドセットは、ついに成功するかもしれない。
フリーでオープンなソフトウェアはテック業界を変え、その発展に大きく貢献してきた。社会や企業への「反抗」というルーツを持つオープンソース・ソフトウェアもまた、変化の渦中にある。
半導体における米国の長期的リーダーシップの確保を目指す「CHIP法」の成立から約1年半たった現在、米国政府は5年間を見据えた保守的な戦略をとるか、真のムーンショットを目指すかの選択を迫られている。
ヒト「脳オルガノイド」をコンピューター・チップに接続し、単純な計算タスクを実行できるシステムが開発された。新しいバイオ・コンピューターの可能性を示している。
東京大学大学院工学系研究科助教の笹谷拓也は、無線電力伝送や無線通信、センシングの省電力化などの技術を駆使して、電気・電子と情報を統合したネットワーク技術を追究する。
米国の経済措置は中国のテック企業にとって大きな制約となっている。そうした中、ファーウェイは最新の自社開発5Gチップを搭載したスマホを販売開始し、米当局や業界に衝撃を与えた。
インターネットの安全は暗号によって支えられている。暗号学者らは、未来の量子コンピューターでも解読不可能な暗号を作ろうとしているが、問題はそのような暗号が存在しないかもしれないことだ。
Webサイト上でユーザーが人間であることを証明する手段として使われてきた「CAPTCHA」が、AI技術の進展によってますます難しくなっている。CAPTCHAに代わる手段も登場しており、いずれ廃止される可能性もありそうだ。
2022年5月に公開された世界最速スパコン「フロンティア」は、1秒間に100京回以上の演算を実行するエクサスケール・コンピューティングの時代の幕開けとなった。今後も続々登場するこうしたスパコンは、私たちに何をもたらすのだろうか。
ウイルス変異株の進化を追跡することは、公衆衛生において極めて重要だ。UCSCのトゥラキア博士らのチームは、新型コロナウイルスの変異株を追跡、識別するツールを開発し、ウイルス進化を世界規模でリアルタイム監視できるようにした。