再生可能エネルギーによる電力や電気自動車の普及により、送電網はますます複雑化している。こうした送電網を効率よく管理し、停電を未然に防止したり、停電から迅速に復旧するために、AIはもはや欠かせない。
ローレンス・リバモア国立研究所は昨年12月、核融合研究のマイルストーンであるエネルギー純増の達成を発表した。同研究所所長に核融合研究の現状、研究所の位置づけ、今後の見通しについて聞いた。
ジョージタウン大学のモニカ・サンダース非常勤教授率いるアンディバイド・プロジェクトは、マイノリティや低所得者層が住むコミュニティがさらされている「連鎖的リスク」を理解するための調査に取り組んでいる。その1つが、インターネット回線速度と災害リスクとの関連を調べることだ。
米国では今年、2社のスタートアップが規制当局から培養肉販売の許可を得た。記者はそのうち1社が培養肉を提供しているレストランに予約を入れて、その肉で作られた料理を食べに行ってみた。
「グリーンウォッシュ」への懸念が高まる中、自社が排出した二酸化炭素をクレジット購入で相殺できるとする炭素市場に対する需要が急速に低下している。
創業から10年余りでインド最大級の再生可能エネルギー企業の1社となったリニューは、最近ではエネルギー貯蔵やグリーン水素などの事業にも進出。インドが脱炭素化目標の達成に近づくのに貢献している。
MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるトウェルブは、排出される二酸化炭素と水を分解し、持続可能なジェット燃料である「Eジェット」などを生産する企業だ。最近、商業規模生産施設の建設を始めた。
再生可能エネルギーによる電力を熱に変換して蓄積する熱電池は、重工業などの大規模工場の脱炭素化を進め、地球温暖化の解決につながる可能性がある。
安定して電力を供給できる地熱発電は、変動が大きい太陽光発電や風力発電のギャップを埋める重要なクリーンエネルギー源となる。MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるファーボは、地熱発電に利用できる地域を従来より大幅に拡大できるという。
気候問題の解決には、二酸化炭素を大気から直接回収することも重要になる。MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるクライムワークスは、特殊なフィルターで二酸化炭素を捕捉し、地下の岩石に貯蔵するプラントを構築・運営している。
MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるコモンウェルスは、長年の夢だった「核融合」発電の実用化を目指す企業だ。2030年代初頭には同社の核融合炉が送電網に電力を供給し始める可能性がある。
気候変動への対応が企業の重要な課題になったのに伴い、新しい職業が登場した。気候会計士は、「温室効果ガスプロトコル」と呼ばれる基準に基づいて、クライアント企業の気候問題への貢献度合いを評価し、開示する。
熱電池スタートアップ企業のアントラ・エナジーが初の大規模製造施設をサンノゼに建設し、モジュラー式熱電池の生産を開始する。世界のエネルギー需要の約20%を占める重工業の脱炭素化を推進する一歩だ。
広く利用可能な材料で安価な電池を作ることは、送電網の再生可能エネルギーへの移行に有効だ。MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるフォーム・エナジーの鉄ベース電池は、送電網のエネルギー貯蔵にはもってこいかもしれない。
MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるゴゴロは、バッテリー・メーカーとしてスマートなバッテリー交換ステーションのネットワークを構築すると同時に、電動スクーターを販売。東アジアでの新興勢力になりつつある。
プラスチックは再利用やリサイクルが難しく、扱いが厄介な廃棄物となっているが、温室効果ガスの排出源としても大きな問題となっている。プラスチックが温室効果ガス排出にどう関係しているのか、考えてみよう。
セメントの製造過程では、大量の温室効果ガスが排出される。MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるサブライム・システムズは、電気化学反応を用いることで、排出を抑えようとしている。
MITテクノロジーレビューは今年から、有望な気候テック企業を選ぶ年次企画「気候テック企業15」を開始する。なぜ、新たな企画を始めるに至ったのか、企画に込めた狙いを説明する。
風力発電は再生可能エネルギーの重要な供給源の一つだが、建設には困難がつきまとう。MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」の1社であるオーステッドは、プロジェクトやサプライチェーンに投資し、世界で最も多くの洋上風力発電所を建設してきた。
MITテクノロジーレビューが選ぶ「気候テック企業15」の1社であるノットコ(NotCo)は、マヨネーズやミルクなどの動物由来食品を模倣したヴィーガン食品を開発し、15カ国で販売している企業だ。
EV電池の原材料となる鉱物の採掘は環境を汚染し、労働者搾取や人権侵害の原因になることも多い。MITテクノロジーレビューが選ぶ「気候テック企業15」の1社であるGEMの電池リサイクル技術は、世界のエネルギー転換を推進する。
MITテクノロジーレビューが選ぶ「気候テック企業15」の1社であるBYD(比亜迪)は、低価格で安全なリン酸鉄リチウム電池技術で優位性を発揮。手頃な価格で多様な電気自動車を市場に提供している。
電力産業の脱炭素化には、再生可能エネルギーを補うベースロード電源が必要となる。MITテクノロジーレビューが選ぶ「気候テック企業15」の1社であるニュースケール・パワーが開発する小型モジュール式原子炉は、その有力な候補となる可能性がある。
米インフレ抑制法によって気候問題解決に資金が流れ始めるにつれて、その恩恵を受けられないコミュニティから不満の声が上がっている。米エネルギー省の局長が、同省の気候変動と不平等解消への取り組みについて語った。
鉄鋼を製造する工程では、大量の二酸化炭素を排出する。MITテクノロジーレビューが選ぶ「気候テック企業15」の1社であるH2グリーン・スチールは、再生可能エネルギーと水素を活用して、排出量を最大95%削減する新しい製鉄所を建設中だ。