カバーストーリー 気がつけば「世界2位」、 ビットコイン採掘者が去った カザフスタンに残されたもの
安価なエネルギーと緩い規制を利用するため、ビットコイン採掘者はカザフスタンに群がった。今ではほとんどの者が別の国や地域へと移ってしまい、朽ちかけた設備や社会不安以外に残されたのは、見果てぬ夢だけだ。
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安価なエネルギーと緩い規制を利用するため、ビットコイン採掘者はカザフスタンに群がった。今ではほとんどの者が別の国や地域へと移ってしまい、朽ちかけた設備や社会不安以外に残されたのは、見果てぬ夢だけだ。
安定した価値を保証するはずのステーブルコイン「テラ(UST)」の大暴落は、暗号資産の世界に大きな衝撃を与えた。暗号資産の価値が理論上のものだけだとしたら、人々が信じることをやめたらどうなるのだろうか。
銀行などの既存の金融機関よりも低金利で借りられることが多い非中央集権型金融(DeFi)ローンが注目されている。だが、メリットの裏にはリスクもある。DeFiは今後の主流となれるのだろうか。
中国の複数の有力な金融業界団体が、NFTを事実上排除する共同声明を発表した。中国企業が扱う「中国版NFT」では転売を禁止され、暗号通貨も利用できない。転売禁止のトークンに価値はあるのだろうか?
6年越しで進められてきたイーサリアムの「プルーフ・オブ・ステーク」への移行がいよいよ完了する見込みだ。大量の電力浪費による環境破壊、大手企業による採掘市場の寡占化など、暗号通貨への批判に応えられるか。
大量の風力発電と規制緩和によって安価な電力が供給されている米国テキサス州で、ビットコインのゴールドラッシュが起きている。中国に集中していた採掘ネットワークの世界地図を塗り替えるかもしれない。
中央銀行が発行するデジタル通貨をめぐる議論が活発になる中、セキュリティをどう確保すべきかが課題となっている。専門家はビットコインから学ぶことが多いという。
景気刺激策として決まった最大1200ドルの給付金を配る手段として、デジタル・ドルの発行が急浮上。最終法案では見送られたものの、これを機に導入の議論が深まりそうだ。
北朝鮮系のハッカー集団が暗号通貨取引所から多額の資金を盗み続けている。侵入手口の巧妙化に加え、暗号通貨を匿名で現金化できる資金洗浄インフラの増加も背景だ。
「電気喰い」で知られるビットコインのマイニング・コストを下げるさまざまな方法が研究されている。光コンピューティングを使った「光プルーフ・オブ・ワーク」は問題の解決になるのだろうか?