生物工学/医療
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熱を帯びる「若返り」研究、学会に聴衆が殺到
ボストンで開かれた国際幹細胞学会(ISSCR)で、若返りに関する講演に聴衆が殺到し、警察が出動する騒ぎとなった。「究極の偉業」に対する科学者の関心の高まりを象徴する出来事だ。
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健康改善のヒントは便の微生物から?
ヒトが食べたものは腸内のマイクロバイオームの状態を変化させる。便から採取したマイクロバイオームを分析することで、その人に合わせた健康改善へのアドバイスを作れるかもしれない。
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高級リゾートに集う、長寿国家の創設を熱望する人たち
モンテネグロの高級リゾート地で、長寿を追及する人たちが集まる長期イベントが開催された。数日間だけ現地で参加した記者の感想をお届けする。
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「生まれてからでは手遅れ」胎児への手術は新たな選択肢になるか
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人生を変えた脳インプラント、試験終了後の被験者に残されたもの
脊髄損傷を負った男性が、脳にインプラントを埋め込む臨床試験に参加した。装置のおかげで手を動かせるようになった彼は、「人生が変わった」と語る。だが試験終了後、装置を取り外した今、彼は何を思っているのか。
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人生を変えた「脳インプラント」の喪失、人権侵害になるか
メーカーの倒産によって脳インプラントの除去を余儀なくされたてんかん患者の女性は、大きな喪失感を経験した。今後数年で脳インプラント市場が拡大し、手術を受ける人が増えるほど、切実な問題になる可能性がある。
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バイオハックで老化を克服、 イーサリアム開発者が夢見る 理想郷「ズザル」のビジョン
モンテネグロに期間限定で出現した街を一時的な拠点とし、老化を遅らせたり逆転させたりするためのバイオハックや医薬品開発の規制緩和を奨励する法域を作る計画が討論された。
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ブタから3Dプリントへ 無限「臓器工場」の夢を追う 起業家の挑戦
世界初の心臓の異種間移植で使われたブタを作ったバイオテクノロジー企業の創業者マーティン・ロスブラットは今、ヒトに移植できる臓器を限りなく作り続ける工場を実現しようと奔走している。
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FDAが初承認、「塗り薬」が開く遺伝子療法の新たな可能性
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慢性疼痛の「痛み」を脳波で測定、個別化治療の扉を開く
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人間の触覚を再現する、柔らかな電子皮膚
スタンフォード大学の研究チームは、温度と圧力を検知するセンサーを内蔵するやわらかい電子皮膚を開発した。この電子皮膚を使えば、感覚をフィードバックする、より使いやすい義肢を開発できるかもしれない。
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ヒトの多様性を説明、新たなゲノム地図「パンゲノム」が発表
カリフォルニア大学などの研究チームが、47人の多様な人々のDNAを1つの巨大な遺伝子地図帳にまとめた「パンゲノム」を発表した。私たち一人ひとりをユニークな存在にするDNAを解き明かすかもしれない。
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マイクロプラスチックが海鳥の腸内細菌に影響、人体の場合は?
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遺伝子検査で胚を選別、広報役は米国初の「試験管ベビー」
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新型コロナの起源めぐる「タヌキ騒動」が意味すること
新型コロナウイルスの起源に関する論争が3月下旬、再燃した。新型コロナウイルスを持ち込んだのがタヌキである可能性があるというものだ。
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子宮内の胎児の脳外科手術に成功、出産後の手遅れ防ぐ
命にかかわる脳の疾患を持つ赤ちゃんに対し、生まれる前の外科手術が米国のボストン小児病院らのチームによって実施された。手術は成功し、赤ちゃんは現在、元気に生後7週目を迎えている。
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遺伝子組み換えとバクテリアで空気をきれいにする観葉植物
空気清浄目的を観葉植物を設置しても、効果はさほど大きくない。フランスのスタートアップ企業は、遺伝子組み換えで大気汚染物質の除去能力を高めた植物を作った。
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脳スキャンで話し言葉を解読、非侵襲型BCIでは初
テキサス大学の研究チームは、非侵襲性の脳コンピューター・インターフェイスを使って、考えていることを文章にする実験に成功した。同時に、脳の解読がもたらすプライバシーへの影響についての懸念を表明している。
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思考盗聴も現実になる? 脳データ収集の倫理的問題点
脳の活動状態を示すデータを取得できる消費者向けの機器が登場し、活用が始まりつつある。だが、脳活動を示すデータから、思考を推測されるなど、危険な事態を招く可能性はないのだろうか。
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菌類は「話し好き」?最新研究で分かっていること
生物のコミュニケーションと聞くと動物あるいは植物を思い浮かべる人が多いが、実は菌類も他の多くの種と「会話」をしている可能性を示す研究が進んでいる。
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「生物学的に老けている」と言われたら何をすべきか?
生物学的年齢を割り出す「老化時計」はどの程度、信用できるのだろうか。そして、その測定結果を受けて私たちは何をするべきなのだろうか。
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実はほとんど分かっていない、化学物質の人体への影響
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200人以上が受けたCRISPR治療、国際サミットで議論されたこと
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ゲノムを改変した微生物でがん治療、マウス実験で効果を確認
私たちは周りに存在する微生物の遺伝子を改変して、病気の治療に役立てようとする研究が進んでいる。マウスによる実験では、この手法によってがん細胞の増殖を抑えられるという結果が得られた。
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「合成胚」の実験はどこまで認められるのか?
卵子と精子を使わずに作られる合成胚がますます本物に近づいていることで、厄介な倫理問題が浮上している。その1つに、ヒト胚に対する実験を14日間に制限するルールを適用すべきかどうかがある。