生物工学/医療
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鳥インフルのヒト感染、いま知っておくべきこと
米国テキサス州において、牛と酪農従事者への鳥インフルエンザ感染事例が新たに報告された。鳥インフルエンザのヒトへの感染について過度に恐れる必要はないが、より良い戦略を設ける必要性を浮き彫りにしている。
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創薬からバイオコンピューターまで、オルガノイドの驚くべき利用法
ヒトの臓器の特徴をある程度備えた3次元構造の細胞塊であるオルガノイドには、さまざまな利用法が期待されている。すばらしいものから、不安を抱かせるものまで、これまでに提案されたいくつかの用途を紹介しよう。
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新型コロナ変異株、下水を遡ってたどり着いた6つのトイレ
ある研究チームが下水をたどって、非常に奇妙な新型コロナウイルス変異株の発生源にたどりついた。下水監視が1人の感染者探しに変わると、難しい倫理的な問題が浮き彫りになる。
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羊水からオルガノイド作製に成功、胎児発達の謎解明へ
英国の研究チームが、羊水に含まれている胎児の生細胞から肺や腎臓のオルガノイドを作製することに成功した。胎児の発達過程の研究や、特定の疾患の早期発見につながる可能性がある。
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長寿医学の探求、 「金持ちの道楽」から 正当な医療になり得るか
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世界一高い新薬が登場、425万ドルの価値はあるか
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遠藤礼子:新型コロナで注目、下水サーベイランスのインフラ化を推進
下水からその地域に住む人々の感染状況が分かる「下水サーベイランス」。新型コロナのパンデミックで一躍注目されたこの技術の米国での普及をリードしたのが、当時スタートアップに勤めていた遠藤礼子だ。
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進む創薬革命、 「真のAI生成薬」治験へ
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デング熱撲滅へ新たな試み、不妊化した蚊をドローンで放出
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下水浄化で活躍するバクテリアの驚くべき力
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日本で承認された新世代mRNAワクチン、従来とどう違うのか?
昨年11月、日本で承認された自己増殖型mRNA(saRNA)ワクチンが注目されている。従来のmRNAワクチンとどう違うのか。
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木を使わずに木製品を作る、MIT発バイオベンチャー
植物の葉から抽出した細胞を使って、木を伐採せずに木製品を作り出す。フォレイ・バイオサイエンス(Foray Bioscience)が目指す、新たなモノづくりだ。
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「胚は子ども」米アラバマ州の衝撃判決、人工子宮研究にも影響か
アラバマ州最高裁判所は、研究室の人工授精で作られた胚は子どもであるとの判決を下し、関係者に大きな衝撃を与えた。幹細胞から作られる人工子宮や人工胚など、開発中の将来の技術に影響を与える可能性がある。
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紫トマト、光るペチュニア——家庭で育てる遺伝子組換え植物
これまで遺伝子組み換え植物は主に農場向けに売られてきたが、最近では一般消費者の家庭菜園や園芸向けに直接販売されるようになった。記者も紫色のトマトと光るペチュニアを73ドルで購入してみた。
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コロナ禍で定着した「パルスオキシメーター」に潜む人種問題
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遺伝子編集臓器の研究で脳死下の身体が求められる理由
異種間の臓器実験のために脳死状態の人の身体が求められている。遺伝子編集された異種の組織を使った、ヒトへの臓器移植の実験を始める企業や研究者が増えているからだ。
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欧米で麻しんの感染が拡大、下水は早期警戒に役立つか?
欧米で麻しん(はしか)の感染が拡大している。ポリオ、新型コロナウイルス、エム痘などの追跡に使われた下水監視は早期警戒システムとして機能するだろうか。
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新型コロナ後遺症の治療に光明、血中バイオマーカーにヒント
新たな研究は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症(ロング・コビッド)の原因が、免疫系の特定の部分の異常にある可能性を示している。
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「試す権利」の問題——実験的治療法を誰が、誰に認めるのか?
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ブタの臓器利用で新展開、脳死患者に肝臓を3日間体外接続
脳死状態の患者に遺伝子編集されたブタの肝臓を接続し、血液を循環させる試験が米国で実施された。複数のバイオテック企業が異種移植を目指しているが、臓器の体外利用が先行して進む可能性がある。
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2024年版ブレークスルー・テクノロジー10:痩せ薬
食欲を抑えることで減量を助けるウゴービやマンジャロのような肥満症治療薬が米国で承認され、人気となっている。これらの薬は効果があるが、高価で保険も効かないうえ、健康への長期的な影響はまだ不明だ。
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2024年ブレークスルー・テクノロジー10:初の遺伝子編集治療
CRISPRによる遺伝子治療がいよいよ医療現場に導入され始めた。鎌状赤血球病はCRISPRによって克服される最初の病気であるが、料金は200万ドルから300万ドルになると予想される。
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結核患者の咳をAIが聞き分け、スマホ診断で新トレンド
結核と他の呼吸器疾患を咳の音で区別できるスマホアプリが開発された。音を使って病気を診断するというAI医療の新トレンドは大きな可能性を秘めている。
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脳しんとうから選手や兵士を守れ、衝撃を計測するマウスピース
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初のCRISPR療法が承認、2023年の遺伝子編集シーンを振り返る
2023年は、CRISPR遺伝子編集技術を利用した鎌状赤血球症の治療法が米国と英国で承認された。2023年の遺伝子編集療法に関する記事を振り返りながら、この療法に残された課題を考える。