いち早く全州に外出禁止令を敷き、検査や患者の追跡の能力を増進し、住民に対して社会的距離とマスク着用の重要性を繰り返し力説してきたカリフォルニア州で、新型コロナウイルス感染症の感染者増加が止まらない。その理由は何だろうか。
ファイザーとバイオンテック(BioNTech)の新型コロナウイルス感染症ワクチンの初期の臨床試験で有望な結果が出た。
米国では1日あたり3万人以上の新規感染者が確認され、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない。一方で、検査体制は専門家が考える目標には大きく到達していないにもかかわらず、多くの研究施設で検査処理能力に余裕がある状況だ。
世界中で新型コロナウイルスのワクチン開発が進む一方で、回復患者の遺伝物質を注入するという新たな治療法が注目されている。「DNAコード化抗体」と呼ばれるこの治療法は、将来のパンデミックをすばやく解決するかもしれない。
新型コロナウイルス感染症のワクチンが完成して人々が集団免疫を獲得すれば、安全な社会活動を本当に再開できるのだろうか。この問いに答えるためには、新型コロナウイルス感染症に対して免疫がどのように働くのかを知る必要がある。
英国は、新型コロナウイルスの接触者追跡にこれまで使っていた独自アプリの運用を中止し、アップルとグーグルの技術を利用するアプリに切り替える方針を明らかにした。
新型コロナウイルスの拡散は「スーパー・スプレッダー」が重要な役割を果たしていることが最近の研究で明らかになってきている。新規感染の80%はウイルス保有者(キャリア)の20%以下によって発生していることが科学界では合意されつつある。
オックスフォード大学が主導した大規模な治験で、安価なステロイド薬「デキサメタゾン(dexamethasone)」が新型コロナウイルス感染症の重症患者の死亡率を大幅に下げることが分かった。
新型コロナウイルスの人体への影響を知るために、研究室で人工的に作られたヒトの小型の肺にウイルスを感染させる研究が実施されている。重症患者が人工呼吸器を装着しても助からない原因が明らかになるか。
欧州でのロックダウン(都市封鎖)は新型コロナウイルス感染症の死亡者数を大幅に減らす効果があったとの試算が発表された。
ミシガン大学によると、人工呼吸器を装着した患者にインターロイキン-6(IL-6)を阻害する抗体医薬品を投与した場合の死亡率は、投与しなかった場合に比べて45%低かったという。
医学誌ランセット(Lancet)に発表された新たな分析(レビュー論文)によると、対人距離を2メートル確保することは1メートルの距離を確保するよりも、新型コロナウイルスの感染拡大リスクを軽減する上で効果が高いことが分かった。
多くの都市で新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にある。喜ばしい反面、ワクチン開発にとっては不利な状況かもしれない。来年までにワクチンを用意するためには今後、何が必要になるのだろうか。
インド政府の対応が後手に回る中、ケララ州は徹底した接触者追跡と社会的支援で新型コロナウイルス対策に当たっている。インドを襲った「3月危機」を乗り越えた州の対応から学ぶことは多い。
新型コロナウイルス感染症の治療用に開発された抗体医薬品としては初となる臨床試験が始まった。すべてがうまくいけば年末までに実用化される可能性がある。
パンデミックでますます先鋭化するナショナリズムは、世界各国の協力でしか解決できない気候変動への取り組みに暗い影を落とす可能性がある。
トランプ大統領が新型コロナウイルス感染症対策として服用していると公言した抗マラリア薬の効果について、死亡リスクを高める可能性があるとの新研究が発表された。
新型コロナウイルスに一度感染すると免疫が得られることがサルを使った実験で示された。
遺伝子編集ツールCRISPRの共同開発者らが設立したスタートアップ企業が、自宅で使用できる遺伝子検査キットを開発中だ。年内の提供を目指すといいい、実用化できれば新型コロナウイルスだけでなく、今後の検査方法に大きな影響を与える可能性がある。
新型コロナ感染症の発生を抑え込み、安全な経済活動を再開するには、接触者追跡が有効であることは分かっている。しかし米国では、新規感染者数が依然として多いことに加えて、検査不足、政府の権威に対する米国民の考え方といった要素から接触者追跡がうまく機能しない状態になっている。
2月にかかった風邪は新型コロナウイルス感染症だったのか?その疑問の解消を助けたいと考えた元検査技師は、DIY抗体検査を友人らに実施した。
米国の製薬会社であるモデルナが、自社で開発中の新型コロナウイルス・ワクチンの第1相臨床試験の結果を発表した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な症状は呼吸器疾患だが、呼吸器以外への症状も詳しく報告され始めている。ここ数週間で判明した新事実をいくつか紹介しよう。
新型コロナウイルス感染症は、ウイルス保有者のせきやくしゃみによって空気中に放出される唾液の飛沫で感染することが知られている。米国衛生研究所の研究者らの新たな研究によると、ウイルス保有者が大声で話をしただけでも、ウイルスを含んだ唾液の飛沫が8分間から14分間、空気中に滞留していることが分かった。
新型コロナウイルス感染症の有望な治療薬候補として、抗体医薬品の完成が期待されている。科学者らが開発を競い合う一方で、大規模な生産体制の確立も大きな課題だ。