完成が待たれる新型コロナウイルスのワクチンを巡って、各国政府は自国民のための囲い込みを強化している。貧富に関わらず、誰もが平等にワクチン接種を受けられるようにするにはどうすべきか。
米国で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染増加ペースが鈍化している。集団免疫の獲得によって感染しやすい人が減っているためと考えられるが、パンデミックが一般に考えられているより早く収まるかどうかは疑問の余地がある。
ロシア政府は、新型コロナウイルス感染症のワクチンを認可したことを明らかにした。十分な供給量が整った時点で、医師、看護師、教師に接種する予定だ。
米国のバイオテック企業であるノババックスが、開発中の新型コロナワクチン候補の初期治験を実施したところ、ワクチンを投与された131人の被験者全員に同ウイルスに対する高レベルの抗体産生が確認された。
イーライリリーは、介護施設の看護師と患者2400人を対象に、抗体薬の投与により「受動免疫」を獲得させる治験を実施する。抗体薬は、「能動免疫」を獲得させるワクチンより先に市場に出る可能性がある。
著名な遺伝学者であるジョージ・チャーチ教授をはじめとする20人あまりのグループは、経鼻式の新型コロナウイルス・ワクチンを自作し、自分自身に投与している。新型コロナウイルスのリスクは一般に考えられているよりもずっと大きく、ワクチンの正式な承認を待っていられないというのが理由だ。
新型コロナウイルスに対するワクチン候補を開発中のモデルナが、ついに大規模な臨床試験を開始する。mRNAを用いた新種のワクチンは、人々を感染から守ることができるのだろうか。
オックスフォード大学とアストラゼネカが開発している新型コロナウイルスのワクチンの初の治験が実施され、有望な結果が示された。英国政府はすでに1億回分を発注している。
新型コロナウイルス感染症と血液型には関係があるのだろうか? 現時点での研究成果をもとに、読者からの質問に回答する。
ビデオカメラで撮影した映像を電気信号として脳に直接送り込み、視覚障害者の視力を回復させる——。スペインの研究者が数十年取り組んできた研究がついに実を結びつつある。
多くの科学者が指摘するように新型コロナウイルスが空気感染するのであれば、現在の対策は不十分かもしれない。物体の表面を何度も消毒することよりも、換気や空気清浄の優先度を高めねばならない可能性がある。
英国医科学アカデミーの新たな研究によると、2020年9月から翌年6月までの新型コロナウイルス感染症関連の院内死亡者数はこれまでの2倍以上に達し、死亡者数は1月から2月にピークに達する。
回復患者に対する調査によると、新型コロナウイルスに感染しても抗体は短期間しか維持されない可能性があることが分かった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡リスクに、高齢、男性、黒人または民族的マイノリティであることや基礎疾患があるといったさまざまな要因が関連することが、英国の1700万人以上を対象にした研究で明らかになった。
新型コロナウイルスとの共存を強いられる世界で我々はどの程度、生き残れるのだろうか。ニューヨーク市保健局とコロンビア大学が発表した報告書から、新型コロナの死亡リスクについて考えてみた。
科学者グループがWHOに送った公開書簡で、新型コロナウイルス感染症は空気感染する可能性があると主張している。
新型コロナウイルスのパンデミックでは、さまざまなスキルを持つ科学者や技術者たちによる自主的な活動が世界中で広がっている。ボランティアが必ずしもすべてうまく機能するわけではないが、参加者は自らのスキルを生かす新たな協働のあり方を実感しつつある。
グーグルのプログラマーは、娘が持つ遺伝性の難病の治療法を探し回っていた。ようやく出会った希望は、娘の遺伝子変異に特化した完全オーダーメイドな治療薬、すなわち「超個別化医薬品」だった。
いち早く全州に外出禁止令を敷き、検査や患者の追跡の能力を増進し、住民に対して社会的距離とマスク着用の重要性を繰り返し力説してきたカリフォルニア州で、新型コロナウイルス感染症の感染者増加が止まらない。その理由は何だろうか。
ファイザーとバイオンテック(BioNTech)の新型コロナウイルス感染症ワクチンの初期の臨床試験で有望な結果が出た。
米国では1日あたり3万人以上の新規感染者が確認され、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない。一方で、検査体制は専門家が考える目標には大きく到達していないにもかかわらず、多くの研究施設で検査処理能力に余裕がある状況だ。
世界中で新型コロナウイルスのワクチン開発が進む一方で、回復患者の遺伝物質を注入するという新たな治療法が注目されている。「DNAコード化抗体」と呼ばれるこの治療法は、将来のパンデミックをすばやく解決するかもしれない。
新型コロナウイルス感染症のワクチンが完成して人々が集団免疫を獲得すれば、安全な社会活動を本当に再開できるのだろうか。この問いに答えるためには、新型コロナウイルス感染症に対して免疫がどのように働くのかを知る必要がある。
英国は、新型コロナウイルスの接触者追跡にこれまで使っていた独自アプリの運用を中止し、アップルとグーグルの技術を利用するアプリに切り替える方針を明らかにした。
新型コロナウイルスの拡散は「スーパー・スプレッダー」が重要な役割を果たしていることが最近の研究で明らかになってきている。新規感染の80%はウイルス保有者(キャリア)の20%以下によって発生していることが科学界では合意されつつある。