製薬会社のファイザーは11月9日、接種した人の約90%に有効な新型コロナウイルス・ワクチン候補を開発したと発表した。同社は今月中にワクチンの販売許可を申請するが、年内に供給できるワクチンは2000万人分としており、当分は社会的距離やマスク着用などの対策を続ける必要がありそうだ。
新型コロナウイルスのような新種のウイルスは、今後も見つかる可能性があるのだろうか。未知のウイルスを発見した研究者は、そのウイルスの感染拡大を防止するために何ができるのだろうか。米国疾病予防管理センターの専門家に話を聞いた。
トランプ大統領と前のニュージャージー州知事の新型コロナウイルス感染症治療では、一般にはまだ使用できない未承認の治療薬が使われた。権力者や有名人を特別扱いすることは医薬品開発プロセスに悪影響を及ぼす可能性がある。
健康な人を故意に新型コロナウイルスに感染させてワクチンや治療の有効性を調べる「ヒトチャレンジ治験」が、来年1月にロンドン市内の病院で始まる。ワクチン開発を加速することが狙いだという。
米国で、2カ月間に新型コロナウイルスに2回、感染した事例が報告された。新型コロナの再感染が確認されたのは世界中で5人目だが、開発中の治療法やワクチンに影響を与えるかもしれない。
米国の新型コロナウイルス対策を指揮するはずのホワイトハウスで集団感染が起こり、当のトランプ大統領も感染したことは世界中で話題となった。ホワイトハウスでは迅速検査を毎日実施していたが、なぜ感染を防げなかったのか。
ノーベル委員会は、2020年のノーベル化学賞を、今世紀最大のバイオテクノロジーの発見と言われている「クリスパー(CRISPR)」技術を開発したエマニュエル・シャルパンティエ教授とジェニファー・ダウドナ教授に授与すると発表した。
米国疾病予防管理センター(CDC)が新型コロナウイルスについてのガイドラインを変更し、同ウイルスが空気中を漂う微粒子によって拡散する可能性があることを認めた。ただし、「限定的かつ稀な」状況でのみ生じると主張している。
新型コロナウイルスがエアロゾル感染することを示す証拠が次々と報告されてきたにもかかわらず、WHOやCDCの公式ガイダンスはほとんど変わっていない。コロラド大学ボルダー校のヒメネス教授らは、身を守る方法に関する最新アドバイスをグーグル・ドキュメントで一般公開している。
新型コロナ重症患者の死亡率を大幅に下げる可能性があるデキサメタゾンが投与された。
かつて人類が天然痘とポリオに打ち勝ったのは、生きたウイルスを用いたワクチンのおかげだった。合成生物学者は、毒性を弱めた新型コロナウイルスを使った生ワクチンを開発し、COVID-19に打ち勝とうとしている。
ブラジルの都市マナウスでは、5月に新型コロナウイルスによる医療崩壊が起こり、多くの人々が死亡する最悪の感染状況に陥った。しかし、それ以降、新規感染件数と死者数は急速に低下しており、その理由は集団免疫の獲得によるものかもしれない。
英アストラゼネカは、世界的に実施していた新型コロナウイルス感染症ワクチンの治験で、被験者が深刻な副反応を示したため治験を中断した。
CRISPRで遺伝子を編集されたベビーが2018年に中国で誕生した件を受けて、全米アカデミーズと英国王立協会の科学者たちは、どのような場合にCRISPRを実際の治療に適用すべきかという指針を示す200ページ超の報告書を発表した。
米国食品医薬局は8月23日、新型コロナウイルス感染症の回復患者の血漿を治療薬として使う緊急使用許可を出した。治療効果に関するエビデンスが不足している中、今後のワクチンの承認にも影響を与えそうだ。
香港大学の研究チームが、新型コロナウイルスに再感染した症例を世界で初めて確認したと発表した。対策の抜本的な見直しが必要になる可能性がある。
完成が待たれる新型コロナウイルスのワクチンを巡って、各国政府は自国民のための囲い込みを強化している。貧富に関わらず、誰もが平等にワクチン接種を受けられるようにするにはどうすべきか。
米国で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染増加ペースが鈍化している。集団免疫の獲得によって感染しやすい人が減っているためと考えられるが、パンデミックが一般に考えられているより早く収まるかどうかは疑問の余地がある。
ロシア政府は、新型コロナウイルス感染症のワクチンを認可したことを明らかにした。十分な供給量が整った時点で、医師、看護師、教師に接種する予定だ。
米国のバイオテック企業であるノババックスが、開発中の新型コロナワクチン候補の初期治験を実施したところ、ワクチンを投与された131人の被験者全員に同ウイルスに対する高レベルの抗体産生が確認された。
イーライリリーは、介護施設の看護師と患者2400人を対象に、抗体薬の投与により「受動免疫」を獲得させる治験を実施する。抗体薬は、「能動免疫」を獲得させるワクチンより先に市場に出る可能性がある。
著名な遺伝学者であるジョージ・チャーチ教授をはじめとする20人あまりのグループは、経鼻式の新型コロナウイルス・ワクチンを自作し、自分自身に投与している。新型コロナウイルスのリスクは一般に考えられているよりもずっと大きく、ワクチンの正式な承認を待っていられないというのが理由だ。
新型コロナウイルスに対するワクチン候補を開発中のモデルナが、ついに大規模な臨床試験を開始する。mRNAを用いた新種のワクチンは、人々を感染から守ることができるのだろうか。
オックスフォード大学とアストラゼネカが開発している新型コロナウイルスのワクチンの初の治験が実施され、有望な結果が示された。英国政府はすでに1億回分を発注している。
新型コロナウイルス感染症と血液型には関係があるのだろうか? 現時点での研究成果をもとに、読者からの質問に回答する。