米国疾病予防管理センター(CDC)は、新型コロナワクチン接種を受けた人はマスクを着けずに小規模の集まりを再開できるとする新たなガイドラインを発表した。ただし、安全性と公正性については、いまだに疑問が残っている。
2020年3月以降、ほとんどの学校が閉鎖された米国では依然として、学校を全面再開する見通しが立たずにいる。国が示す指針には限界があるうえ、学校を早急に再開することのリスクをどう判断するか、意見が割れている。
接触追跡アプリが新型コロナウイルス感染症の拡大抑制にさほど効果を上げていないのはなぜだろうか。こうしたアプリが広く普及するにはテクノロジーに対する人々の信頼を構築することがカギとなるが、今回のパンデミックではその基盤がなかった。
新型コロナワクチンに対する需要は、供給量を圧倒的に上回っている。できるだけ多くの人にワクチンを行き渡らせるために、本来であれば2回接種が必要なワクチンを、1回目の人に優先的に接種するというアイデアが浮上している。
新型コロナワクチン接種を証明することでレストランやコンサートへの入場を許可する「ワクチン・パスポート」プログラムが、イスラエルで始まった。多くの国で同様のプログラムが検討されているが、イスラエルの経験には大いに学ぶべき警告が含まれている。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した新型コロナワクチンが米国で承認された。すでに承認済みの2つのワクチンと異なり、接種が1回で済むうえ、保存しやすい利点を持つ。ただし、製造工程が複雑であるため、当分の間は供給量が限られる可能性が高い。
何百万人もの人々がトイレに流す汚水から、感染力の強い新型コロナウイルスの変異株の広がりを追跡できるかもしれない。米国の一部で実施されている下水検査は、感染拡大の防止に役立つのだろうか。
バイデン政権は就任後100日間で新型コロナワクチンを1億回分接種するという目標を立てている。目標達成には、ワクチンの割り当てや配布、追跡、接種に関与する寄せ集めのシステムや、一貫性のない政策を是正する必要がある。
米国疾病予防管理センター(CDC)は新型コロナワクチン接種を効率よく予約・管理するためのWebサイト「VAMS」を、総額4400万ドルで大手コンサルティング会社に発注した。だが、トラブルが多発し、システムの採用を見送る州や民間の別のシステムに切り替える動きも出てきた。
MITテクノロジーレビューが入手したイスラエル保健省とファイザーの報告書によると、新型コロナ・ワクチンは現実世界でも感染を大幅に抑制できることが分かった。全人口の3割が接種済みのイスラエルは、世界で最初に集団免疫を獲得する国になる可能性がある。
8月までに3億人の新型コロナ・ワクチン接種を目指すインドで、新たに導入したソフトウェアの不具合が発生している。効率的な接種管理が目的だが、技術的な障害によって計画に遅れが出ている状況だ。
デンマーク政府が「新型コロナ・パスポート」の発行を発表した。ワクチンの接種履歴や検査結果を証明する取り組みに期待は高いが、実現には課題が多い。
オックスフォード大学の研究チームは、英国の新型コロナ接触追跡アプリの有効性を証明する研究結果を発表した。日本では接触追跡アプリをめぐって混乱が続いているが、接触通知システム全般にとって一歩前進となる研究結果だ。
子どもは新型コロナウイルス感染症で重症化するリスクが低く、子どもを対象にしたワクチン治験には倫理的問題が存在することで、各国におけるワクチン接種の優先度は低くなっている。しかし、子どもたちへのワクチン接種の遅れは、パンデミックの収束に影響を及ぼす可能性がある。
新型コロナワクチンの接種が始まった米国ではワクチン配布をめぐって混乱が続いている。予約システムの改善に乗り出す自治体もある一方、接種人数ばかりに気を取られていると、最も弱い立場にある人たちは取り残されてしまうかもしれない。
イスラエルはもっとも迅速に国民へのワクチン供給を実現している。だが、そこには多くの「対象外」の人々がいることにも目を向けるべきだ。
米国で新型コロナワクチンの接種が始まっているが、パンデミックが収束するかどうかは分からない。ワクチンを受けた人が無症状感染してウイルスを他人に感染させる可能性についてはまだエビデンスがなく、もしそれが可能であれば、ウイルスはいつまでも居座り続けることになる。
日本でも接種開始が近づいている新型コロナワクチンは、強力な変異株にも効果を示すのだろうか? 南アフリカで実施された大規模な臨床試験の結果がヒントになりそうだ。
ノババックス(Novavax)とジョンソン・エンド・ジョンソンがそれぞれ開発中の新型コロナワクチンについて、南アフリカ型変異株への有効性が低下することが分かった。
廃棄される恐れがある新型コロナワクチンを接種できるという電話を受けたら、あなたはどう判断するか? あるフリージャーナリストは、受けるべきか断るべきかを決めなければならなかった。
中央政府がリーダーシップを取れなかった米国は、新型コロナウイルス接触者追跡システムのスタートでつまづいてしまった。だが専門家らによると、新政権が新しいアプローチを使えば、まだ希望があるという。
新型コロナウイルスワクチンの接種を巡ってグローバル格差が問題となっている。たとえ富裕国の全国民がワクチンを接種しても、貧困国の国民にワクチンが行き渡るまで世界経済の復興はあり得ないと、ブリティッシュコロンビア大学のアニタ・ホー准教授は語る。
感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株に対する懸念が高まっている。だが、ワクチン製造企業は従来のワクチンは有効であり、調整が必要な場合にもすぐに対応できるという。
英国で見つかった感染力が高いと考えられている新型コロナウイルスの変異種は、日本でも感染例が報告された。変異種は英国だけではなく、欧州にも瞬く間に広がり、南アフリカやブラジルでも別の変異種が確認されている。感染拡大を防ぐために残された時間は少ない。
人工授精や遺伝子マッピング、DNA検査によって、より大型で健康的な肉牛の生産が可能になった。しかし、牛のライフサイクルは他の食肉と比べてかなり長いので、まだまだ挑戦は続きそうだ。