日本政府は新型コロナウイルス・ワクチンの接種を証明する「ワクチン・パスポート」を年内にも発行すると決めた。ワクチン・パスポートの導入をめぐっては各国で議論となっており、米国でも州によって対応や使われ方は異なる。米国の最新事情をまとめた。
米政府が新型コロナワクチンのブースター接種(追加接種)の開始を決定した。高齢者や基礎疾患のある人に加えて、感染リスクの高い医療従事者などを対象に加えた。
100個ほどのガラスびんの中には、精神科病院から寄贈された貴重な患者の脳が収められている。
新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために、各国は接触追跡アプリの開発を急いだ。しかし、アプリは当初の期待ほどは普及しなかった。その理由について、最も重要な専門家が置き去りにされたと識者は語る。
脳に損傷を負うなどして、いわゆる「植物状態」にある人々にも意識はあるのだろうか。イタリアのある研究者は、一見すると完全に無反応な人であっても、脳に刺激を与えることで、意識があるかどうかを判定できる方法を開発した。
ジェフ・ベゾスやユーリ・ミルナーといったシリコンバレーの大富豪らが出資しているとされる、「若返り」をテーマにしたスタートアップ企業が立ち上がった。潤沢な資金を背景に、自由な発想で研究できる環境を約束し、米国や英国、日本などで研究者の採用を進めている。
米国と欧州連合の2つの巨大な脳研究プロジェクトは、当初描いていた壮大な成果を出せていないのが現状だ。リミットはあと数年、研究者たちは複雑な脳をどこまで解明できるのだろうか。
新型コロナウイルス感染症の新たな治療法として、ウイルスが細胞に侵入するときの「受容体」に着目した方法が開発中だ。回復を早めると期待される「デコイ療法」とは何か。
デルタ株感染者の急増などパンデミックの様相が目まぐるしく変化する中で、日々さまざまな報道が飛び交っている。MITテクノロジーレビューのパンデミック報道担当記者自身が、本当に役に立つ情報を手に入れるために掛けていることを紹介しよう。
人種や経済状況、地域によって、社会的に弱い人々へのワクチン接種が遅れている。接種会場までの交通手段がない、会場が遠い、休みが取れないといった根本的な問題に目を向け、健康格差解消の取り組みを継続すべきだ。
新型コロナウイルス感染症で大量の死者を出したインドは、数多くの失策を重ねていた。首相が突然宣言したロックダウンは都市労働者の帰郷を促す混乱につながり、国産ワクチンの海外輸出を進めたことで国民のワクチン接種は出遅れた。
新型コロナウイルスの「デルタプラス」の症例が世界各国で見つかり、人々を不安に陥れている。しかし、誤解を招きかねないこの俗称は、命名法の混同に由来するものだ。デルタ株より危険だという証拠は今のところない。
新型コロナワクチンの接種が進んでいるにもかかわらず、世界各国でデルタ株による感染の拡大が報告されている。厄介なデルタ株について現時点でわかっていることをまとめた。
新型コロナウイルスの起源をめぐって、中国の研究所からの流出の可能性を指摘したのは、米国の著名な研究機関で働く博士研究員(ポスドク)だった。当初は陰謀論と一蹴された主張は、彼女の粘り強い活動によって科学界のコンセンサスに変化をもたらしている。
大脳皮質をリバースエンジニアリングして次世代AIの開発を目指す「MICrONS」プロジェクトが、マウスの脳内の神経のつながりを示す3Dマップを公開した。マウスの脳の構造は人間の脳と似ているため、知能の謎を解明するのに役立つかもしれない。
新型コロナのデルタ株が世界中で猛威を振るう中、ワクチンの追加接種を開始したり、検討したりする国が増えている。だが、低所得国には、ワクチン接種をまだ1回も受けていない人々が大勢いるのが現状だ。
ニューヨーク市は、各種屋内施設を利用する際には新型コロナワクチン接種証明を義務付けると発表した。9月13日以降、バーやレストラン、ジムなどを利用する際には、ワクチンを少なくとも1回接種した証明を提示する必要がある。
米国で新型コロナワクチンの接種が進む中、時給制で働く何百万人もの現場労働者たちがを接種を受けられずにいる。ワクチン接種を推進するためにさまざまな奨励策が設けられているが、本当に必要なのは有給休暇と信頼性の高い情報かもしれない。
新型コロナワクチン接種済みの人々の間で感染爆発が起こる例が、世界各地で報告されている。米CDCは、ワクチン接種を受けた人はマスクを外してもよいという方針を180度転換し、公共施設の屋内でのマスク着用を求める通達を出した。
コウモリは過去、現在、未来の位置を認識して行動していることが研究によって明らかになった。コウモリの脳神経を研究することで、人間の脳について新たに分かることがあるかもしれない。
増え続ける変異株を追跡するために命名される「B.1.1.7」のような系統名は、今や、新型コロナウイルスのグローバルな研究には欠かせないものになっている。ボランティアが運用する「パンゴ(Pango)」と呼ばれる命名システムの中核を担うのは、大学院生や博士研究員などの若手の研究者たちだ。
米国疾病予防管理センター(CDC)は、新型コロナウイルス「デルタ株」の国内感染者の増加を受けて、感染者が急増している地域ではマスク着用を推奨すると発表した。米国の63%以上の地域がCDCにより「感染率が相当高い」とされている。
クリスパー(CRISPR)は幅広い生物の遺伝子改変に使われてきたが、有袋類への適用は困難だった。7月22日、理化学研究所の研究チームが世界で初めてこの困難を打ち破った。
新型コロナウイルス感染者が急増している英国でデジタル接触追跡アプリがようやく本領を発揮できる状況が整った。しかし、同アプリが発するアラートをうとましく思う人が増えており、推定5人に1人がアプリを削除する事態になっている。
新型コロナウイルスの感染者数が急増する中、英国政府は、イングランドにおけるパンデミック関連の規制をすべて解除すると発表した。今後の状況を予測することは難しいが、現段階でわかっていることと、現段階ではわからないことをまとめた。