生物工学/医療
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人間の触覚を再現する、柔らかな電子皮膚
スタンフォード大学の研究チームは、温度と圧力を検知するセンサーを内蔵するやわらかい電子皮膚を開発した。この電子皮膚を使えば、感覚をフィードバックする、より使いやすい義肢を開発できるかもしれない。
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ヒトの多様性を説明、新たなゲノム地図「パンゲノム」が発表
カリフォルニア大学などの研究チームが、47人の多様な人々のDNAを1つの巨大な遺伝子地図帳にまとめた「パンゲノム」を発表した。私たち一人ひとりをユニークな存在にするDNAを解き明かすかもしれない。
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マイクロプラスチックが海鳥の腸内細菌に影響、人体の場合は?
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遺伝子検査で胚を選別、広報役は米国初の「試験管ベビー」
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新型コロナの起源めぐる「タヌキ騒動」が意味すること
新型コロナウイルスの起源に関する論争が3月下旬、再燃した。新型コロナウイルスを持ち込んだのがタヌキである可能性があるというものだ。
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子宮内の胎児の脳外科手術に成功、出産後の手遅れ防ぐ
命にかかわる脳の疾患を持つ赤ちゃんに対し、生まれる前の外科手術が米国のボストン小児病院らのチームによって実施された。手術は成功し、赤ちゃんは現在、元気に生後7週目を迎えている。
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遺伝子組み換えとバクテリアで空気をきれいにする観葉植物
空気清浄目的を観葉植物を設置しても、効果はさほど大きくない。フランスのスタートアップ企業は、遺伝子組み換えで大気汚染物質の除去能力を高めた植物を作った。
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脳スキャンで話し言葉を解読、非侵襲型BCIでは初
テキサス大学の研究チームは、非侵襲性の脳コンピューター・インターフェイスを使って、考えていることを文章にする実験に成功した。同時に、脳の解読がもたらすプライバシーへの影響についての懸念を表明している。
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思考盗聴も現実になる? 脳データ収集の倫理的問題点
脳の活動状態を示すデータを取得できる消費者向けの機器が登場し、活用が始まりつつある。だが、脳活動を示すデータから、思考を推測されるなど、危険な事態を招く可能性はないのだろうか。
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菌類は「話し好き」?最新研究で分かっていること
生物のコミュニケーションと聞くと動物あるいは植物を思い浮かべる人が多いが、実は菌類も他の多くの種と「会話」をしている可能性を示す研究が進んでいる。
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「生物学的に老けている」と言われたら何をすべきか?
生物学的年齢を割り出す「老化時計」はどの程度、信用できるのだろうか。そして、その測定結果を受けて私たちは何をするべきなのだろうか。
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実はほとんど分かっていない、化学物質の人体への影響
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200人以上が受けたCRISPR治療、国際サミットで議論されたこと
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ゲノムを改変した微生物でがん治療、マウス実験で効果を確認
私たちは周りに存在する微生物の遺伝子を改変して、病気の治療に役立てようとする研究が進んでいる。マウスによる実験では、この手法によってがん細胞の増殖を抑えられるという結果が得られた。
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「合成胚」の実験はどこまで認められるのか?
卵子と精子を使わずに作られる合成胚がますます本物に近づいていることで、厄介な倫理問題が浮上している。その1つに、ヒト胚に対する実験を14日間に制限するルールを適用すべきかどうかがある。
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ES細胞から作成した人工胚、サルの子宮へ移植
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犯罪的と非難された「3人の親」不妊治療が再注目される理由
重篤な遺伝性疾患を防ぐための「3人の遺伝的親を持つ赤ちゃん」の手法を不妊治療に用いることは、科学者から批判を浴びてきた。だが、最近の臨床試験によって風向きは変わりつつある。
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脳データを活用した治療、プライバシーをどう考えるべきか?
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脳活動から「気分」を解読、 究極のうつ病治療法になるか
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ニューロテクノロジー高まる期待、「侵襲的」の線引きは?
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「3人の遺伝的親」療法では ミトコンドリア病は防げない
「ミトコンドリア病」という重篤な遺伝疾患を防ぐ手段としての「3人の親」から子どもを作る手法は、完全な対策にはならないことが明らかになりつつある。
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「魔法の薬」は効くか? バブル化する幻覚剤研究への期待と批判
幻覚剤の研究が注目を浴びている。うつ病や不安症などの精神疾患に加えて、最近では「肥満の治療に効く」との論文も発表された。期待の一方で、過剰な「宣伝バブル」との批判も多い。
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遺伝子編集が救えるのは 「金になる」病気だけなのか
遺伝子編集ツール「クリスパー(CRISPR)」を利用して遺伝性疾患を治療する臨床研究が進んでいる。年内にも米国で最初の治療法が承認される可能性があるが、商業的な動機から、対象疾患が著しく偏っている。
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特報:オープンAIのCEO 長寿企業に1.8億ドル投資 ——その狙いは?
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CRISPR遺伝子編集が カリフォルニア・ワインの 害虫被害を救うまで