KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
セキュリティ業界でも
「AI搭載」ブーム
売らんかな主義にご用心
Unsplash
カバーストーリー 無料会員限定
AI for cybersecurity is a hot new thing—and a dangerous gamble

セキュリティ業界でも
「AI搭載」ブーム
売らんかな主義にご用心

サイバー攻撃に増加に対し、セキュリティ専門家が絶対的に不足していることから、多くの企業が機械学習と人工知能(AI)を利用するサイバーセキュリティ製品に注目している。しかし、こうした製品にもリスクがあることを十分に理解しておく必要があると、セキュリティ専門家たちは警告している。 by Martin Giles2018.08.15

8月4~9日にラスベガスで開催された大規模なサイバーセキュリティ会議「ブラックハット(Black Hat)」の展示フロアでは、多くの企業が世界をより安全にするために機械学習と人工知能(AI)を利用していることを得意気に宣伝していた。

だが、一部の専門家は、ベンダーがこの種のテクノロジーに大きく依存することに伴うリスクに十分な注意を払っていないことを懸念している。「現在起こっていることは些細な心配の種程度ですが、危険なものもいくつかあります」とセキュリティ企業フォースポイント(Forcepoint)のラファエル・マーティ戦略担当副社長は警告する。

セキュリティ産業が優れたアルゴリズムを喉から手が出るほど欲しがっていることは理解できる。インターネットに接続されているデバイスの数は爆発的に増加しており、セキュリティ産業は膨大な数のサイバー攻撃に直面している。その半面、スキルを持ったサイバー技術者は圧倒的に不足している(「世界的なセキュリティ会議で議論された、業界の意外な脆弱性」を参照)。

機械学習とAIを利用して脅威の検知と対応の自動化を進めることは、セキュリティ担当者の負担を軽減し、他のソフトウェアを利用するアプローチより脅威を効率的に特定することに役立つ可能性がある。

データの危険性

だが、マーティ副社長やブラックハット会議の他の講演者たちは、現在多くの企業が機械学習に基づく製品を展開しているのは、AIに対する過大な期待を抱いている顧客におもね …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る