有力なベンチマーク・テストの結果によると、機械学習の無料オンライン課程を運営している小規模な組織であるファスト・ドット・エーアイ(Fast.ai)の学生が最近、グーグルの研究者が開発したコードを凌ぐ人工知能(AI)アルゴリズムを開発した。
潤沢な経営資源を擁する企業しか高度なAI研究はできないかのように思われている中で、ファスト・ドット・エーアイの成功は重要だ。
ファスト・ドット・エーアイの課程を受講しているのは、機械学習に挑戦するのに熱心な「パートタイム学生(働きながら学んだり、必要な教科だけを履修したりする学生。学位は取得できない)」である。おそらくはデータ・サイエンス職への転職を考えているのだろう。ファスト・ドット・エーアイの課程は、アマゾンのクラウド上のコンピューターをレンタルして提供されている。
だが、ファスト・ドット・エーアイのチームが、スタンフォード大学の研究者が開発した「ドーンベンチ(DAWNBench)」と呼ばれるベンチマークを使用した測定で、グーグルのコードを打ち負かすアルゴリズムを開発したのだ。ドーンベンチは、一般的な画像分類タスクを用いて、コンピューター・パワー1ドル当たりの深層学習アルゴリズムの速度を測定するためのものである。
グーグルの研究 …