世界中の研究室にある実験用ロボットの多くが、ハッカーたちに無防備な姿を晒している可能性がある。
ブラウン大学のステファニー・テレクス助教授の研究チームは、「ROS」が動く機械についてインターネット上でスキャンした。ROSは多くの研究用ロボットで使われている人気のオープンソース・オペレーティング・システムである。テレクス助教授と研究チームは、100件以上のシステムが外部からのアクセスの危険にさらされており、インターネット上で操られる可能性まであることを発見した。
テレクス助教授はこれらの脆弱なシステムが、いたずら好きのネットユーザーに格好のターゲットとなる可能性があるという。本物のロボットを操縦できるからだ。それにとどまらず、国家主導のハッカーが、データ窃取や研究妨害をしたり、事故を起こすことを目的にロボットを操ろうとしたりする可能性もあるという。
今後、事態はますます悪化する可能性がある。「ロボット工学はさらに進化し、世界中に広まります。これらのシステムを、安全な方法で確実に守ることが重要となります」とテレクス助教授は述べる。
ブラウン大学の研究チームは、所有者同意の下、ワシントン大学にある1台のロボットの乗っ取りに挑んだ。彼らはロボットのセンサーを読 …