人間の認識力に関する史上最大規模の遺伝子調査によって、学歴と遺伝子の間に1000以上の関連があることがわかった。
40の機関から集った研究者が、110万人のDNAを用いて実施した研究により、DNAを調べることでその人の教育レベルを大まかに予測できる遺伝子スコア・システムを作成した。
遺伝子スコアが最も低い人は、大学を卒業する可能性が10%しかない。一方、5段階で最も高い遺伝子スコアを持つ人では、その確率が50%になる。
人々の最終学歴が遺伝子によってある程度決まることは驚くには値しない。たとえば、別々に育てられた一卵性の双子の研究では、最終学歴が驚くほど似ていることが明らかになっている。しかし、最近になるまで科学者は、人間の振る舞いに影響を及ぼす遺伝子を特定するツールを持っていなかった。
変化をもたらしたのは、研究者が以前よりもずっと大人数の人を対象に研究を実施できるようになったことだ。これにより、ゲノムのわずかな違いに正確に焦点を当てることができるようになった。ゲノムが一緒くたに作用することで、どのようにして、その人の身長や、糖尿病などの一般的な病気にかかる可能性、さらには賢さをどう決めているかが分かってきたのだ。
「この論文は、新しい種類の社会科学研究における画期的な論文となるでしょう。新しい遺伝子技術を有効に活用した非常に素晴らしい研究です」とバージニア大学の心理学者で …