9月21日、グーグルはアップルのSiriに似たバーチャルヘルパーを発表した。Google Assistantという、取って付けたような名前のアシスタントは、グーグルの新メッセージアプリAllo内で、あくまでも「プレビュー版」として存在(第一印象としては今後も改善が必要な状態)する。
グーグルは成層圏を飛行するインターネット気球や顔面コンピューターのような、一見完成からはほど遠い投資をする。先週グーグルが公開を始めたプロジェクトは、目新しくはないが、こうした投資を上回るインパクトがある。ユーザーの日常生活に溶け込み、自社を売上高5460億ドルの巨大企業に成長させた検索システムを従来の検索エンジンを見直すというのだ。グーグルはGoogle AssistantをAllo内にとどまらず広く展開しようとしており、検索ボックス同様、ユーザーにとって、なくてはならないものにしようとしている。
グーグルのサンダー・ピチャイCEOはこの夏、新機能に関する最初の発言で「弊社は検索機能を進化させます。Alloによって、それぞれのユーザー専用のグーグルを構築できるのです」と述べた。
現在、Google Assistant内で、Alloの役割は2つある。友だちとどこでコーヒーを飲もうか、どのコメディ映画を観ようか、といった特定のトピックのチャット中に、ユーザーを補助する機能では、Google Assistantは評判のいい店や該当する映画の詳細をメッセージのスレッドに投入してくれる。
ユーザーは、チャットや音声でGoogle Assistantに直接話しかけてもいい。Siriと同様、たとえば明日の天気が知りたいとか、タイマーをセットするといった、質問や指示に応えてくれる。ただし、グーグルの検索テクノロジーのおかげで、Siriよりも事実や地図に関わる質問はGoogle Assistantのほうが得 …