Tシャツのタグを見てみよう。米国でも日本でも、たいていの場合は中国やタイ製で、輸入された商品のはずだ。
ジョナサン・ゾルノウは、ソーボ(sewbo:sew+robot)という新設スタートアップ企業のたったひとりの従業員で、生地をミシンに自動供給できれば、縫製業を少しは米国内に取り戻せると考えている。縫製は現在でも手作業だが、ゾルノウは化学薬品で硬化させた生地をロボットアームで工業用ミシンに通す製法を考案した。
機械は、すでにアパレル産業で大きな役割を果たしている。機械で織られた生地がコンピューター制御の裁断機でカットされている。繊維服飾研究者でノースカロライナ州立大学のシンシア・イズトゥーク教授は、ワイシャツの襟や袖口のように機械縫製できる小物パーツもいくつかある、という。だが細々した布をすべて寄せ集めてミシンに通し、次工程のラインに渡すのも、まだ人間の仕事だ。
ソーボ創業前、ゾルノウはWeb開発者だったが、もっと機械を使ったプロジェクトを手掛けたいと思っていた …