KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
ロボットに仕事を奪われずに共存する秘訣は? 専門家が語る
Justin Saglio
ニュース 無料会員限定
Want to robot-proof your job? Here are some tips from experts in the field.

ロボットに仕事を奪われずに共存する秘訣は? 専門家が語る

ロボットによる業務の自動化がますます進んでいるとはいえ、依然としてロボットには不得意なこともたくさんある。人々は今後、いやおうなしに、ロボットと共に働く方法を見つけ出さなければならなくなるが、一筋縄では行かないだろう。 by Rachel Metz2018.06.08

ロボットに仕事を奪われずに共存する秘訣は? 専門家が語る

階段を登ったり 、ドアを開けたりするロボットの驚異的な映像をよそに、ロボットたちはまだ、目前に迫る仕事乗っ取りのための準備を十分には整えてはいない。しかし、自動化の性能は急速に向上しており、未来の職業はロボットへの依存度が高まることが予想されている。人工知能(AI)、ロボット工学、教育にかかわる3人の専門家が、マサチューセッツ州ケンブリッジでMITテクノロジーレビューが6月4日に開催したカンファレンス「EmTech(エムテック)ネクスト」の壇上で、未来の職場における人間とロボットの関係について語った。

ロボットたちは今や、多忙な病院内でどのように看護師を支援するかとか、物で一杯の倉庫からどのように商品を選んで来るかなどといった作業のやり方を把握できる。しかし、こうした新しいテクノロジーを職場に配置する際には、人間の労働者がロボットと共に働くためのより良い方法を見い出さなければならないと専門家たちは強調する。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のロボット工学グループのリーダーであるジュリー・シャー助教授は、現在のロボットは「非常に限定的」な局面で使われているという。アマゾンが自社倉庫内でロボットを使用していると言っても、ロボットは人間とは物理的に隔離された空間で働いている。自動車工場の生産ラインのロボットは人間のそばで働いているが、人間と協働しているわけではない。

シャー助教授が指摘するように、人々はチームの中で働くのが得意だ。たとえば、サッカー場や手術室、あるいは引っ越し業者のトラックなどである。しかし、それですら練習を必要とする。 他の人間と協調して働こうとする場合、人々は(当然、ロボットも)、他者が考えていることを推測したり、次の動き …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る