KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
Customer Service Bots Are Getting Better at Detecting Your Agitation

Siri開発元が次に目指すのは感情を読み取るボット

人間のイライラを検出するとゆっくり話して人間に寄り添うバーチャルアシスタントが開発されている。 by Signe Brewster2016.09.15

アップルのバーチャルアシストアプリSiriを開発したシリは、もともとSRIインターナショナルのシリコンバレー研究所からスピンオフした企業だ(Siriの名前に「S」「R」「I」が残っている)。現在、同じ場所で、ユーザーの感情に反応できる新世代のバーチャルアシスタントが開発されている。

米国では、アマゾンのAlexaやグーグルのGoogle Assistant、フェイスブックのMなど、人工知能システムが日常生活に浸透し始めており、人間が話した単語を文字通りにはでなく、単語に込められた意図まで理解できる機械へのニーズが高まっている。仕草などに現れる感情の手がかりでから、バーチャルアシスタントと人間の距離を縮めようとしているのだ(「人工知能と言語」参照)。

SRIインターナショナルで情報・コンピューター科学部門を率いるウィリアム・マーク部門長は「人間は話している相手がどう感じるか、もしくは考えているかで行動を変化させます。私たちは同じことができるシステムを作りたいのです」という。

SRIは初め事業パートナーと開発していた「センセイ・アナリティクス(SenSay Analytics)」というテクノロジーは、人間の感情をキーボードの入 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. Why handing over total control to AI agents would be a huge mistake 「AIがやりました」 便利すぎるエージェント丸投げが危うい理由
  2. OpenAI has released its first research into how using ChatGPT affects people’s emotional wellbeing チャットGPTとの対話で孤独は深まる? オープンAIとMITが研究
  3. An ancient man’s remains were hacked apart and kept in a garage 切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る