KADOKAWA Technology Review
×
「アレクサ、盗聴はやめて!」使って分かったAIスピーカーの恐怖
Danil Polshin | Noun Project
ニュース 無料会員限定
Yes, Alexa is recording mundane details of your life, and it’s creepy as hell

「アレクサ、盗聴はやめて!」使って分かったAIスピーカーの恐怖

我が家のスマートスピーカーが録音していた音声のリストをチェックした瞬間、思わず首の後ろの毛が逆立った。私的な会話が録音されていた。ありふれた会話だが、それは「私のもの」なのだ。 by Rachel Metz2018.05.30

私の家のリビングルームには去年から、アマゾンのスマート スピーカー「Amazon Echo Dot(エコー・ドット)」を置いている。家族は主に、アマゾンのデジタル・アシスタントである「Alexa(アレクサ)」に音楽をかけてもらうためにエコーを使っている。でも、オレゴン州ポートランドのある家族が所有しているアレクサ対応スピーカーが家族の会話を録音して、ある連絡先に送信したという報道を見てから、私は疑い始めた。我が家のスマートスピーカーは、私たちが直接話しかけていない時に、家の中の何をピックアップしているのだろう?

私が知らないうちにどんなことが録音されているかを確認するために、アマゾン・アレクサのスマホアプリの「設定」画面を開き、アレクサの履歴をチェックした。

その瞬間、首の後ろの毛が逆立った。

アレクサは過去数カ月の間、しばしば日に数回、明らかな理由無しに、私がアレクサにはっきりと頼んだこと以上のことを聞いていたのだ。仕事のことで父に不平を言っていたこと、小さな子どもに夕食を食べるよう叱っていたこと、他に誰も聴いていないと思って夫に話していた家庭の日常的なこと。それらはすべてアレクサに聞かれていたのだ。

まさにゾッとすることだ。これらのありふれた雑談は、「私の」ありふれた雑談なのだから。パンドラ(好みの音楽をラジオ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. What’s on the table at this year’s UN climate conference トランプ再選ショック、開幕したCOP29の議論の行方は?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る