ブロックチェーンがあらゆる業界に変革をもたらそうとしている中、ブロックチェーン・テクノロジーを活用する製造業の未来像もまもなく具現化されそうだ。性能が保証された機械を相互にネットワーク化し、新しい設計仕様を相互に共有・交換したり、世界中の工場に散在した機械がより良い新製品を絶えず人の目に触れずに次々と製造したりするようになるかもしれない。
ノースカロライナ州立大学の研究室で、そんな未来の実現に向けた小さな一歩が踏み出された。
ノースカロライナ州立大学の研究グループは許可型のイーサリアム(Ethereum)を使い、コンピューター数値制御機械(CNC)を小さなブロックチェーン・ネットワークに接続した。CNCは、あらゆる工場で部品製造に使われている多用途機器の1つだ。その後、研究グループはスマート・コントラクトを使って、接続したCNCのデータを自動的に記録し、ブロックチェーンでデータを共有できるようにプログラムできることを示した。このケースでは、CNCが8時間連続で稼働できるかどうかを検証する。
研究リーダーを務めたビニ …