5月1日にフェイスブックが開催した開発者向けの年次カンファレンス。マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、数週間前に連邦議会で説明したばかりの巨大なデータスキャンダルを無視することなく、サードパーティ・アプリの開発者たちを安心させようとしていた。
カリフォルニア州サンノゼでのステージで拍手に包まれたザッカーバーグCEOは、これまでを「強烈な1年」であったと振り返った。1月にはアルゴリズムの変更が主要なパブリッシャーに影響を及ぼし、2月には1日あたりのアクティブ・ユーザーが初めて減少に転じ、3月にはおよそ8700万人のユーザー・データがケンブリッジ・アナリティカに不正に流出していたことが発覚した。そして4月、ザッカーバーグCEOは議会で証言した。
だが、世界の関心をよりポジティブな方向に向けるために、ザッカーバーグCEOはいつものF8カンファレンスと同様に、数々の新製品や新機能を紹介した。紹介されたものは、フェイスブックからメッセンジャー、インスタグラム(Instagram)、ワッツアップ(Whatsapp)、それにオキュラス VR(Oculus VR)まで多岐にわたる。
ザッカーバーグCEOは基調講演を通して特定のアイデアやモチーフを繰り返し、際立ったメッセージを発信し続けた。ザッカーバーグCEOが言及したキーワードやフレーズ (そして明らかに欠けていたキーワードとフレーズ)を以下にまとめた。
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キーワード1: 安全性、セキュリティ、データ、データ・プライバシー……言及回数:11回
フェイスブックのユーザーが個人データをアプリ開発者や広告主に対して気持ちよく共有できるように、フェイスブックはユーザーが閲覧履歴を消去できる新機能を紹介した。
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