消えた暗号通貨をフォークで取り戻せるか? 注目の裁判の行方
一部消失した暗号通貨「ナノ(Nano)」をめぐる集団訴訟が暗号通貨界隈で注目されている。裁判所に「フォーク」を命じてもらうことで、失われた1億7千万ドルを取り戻そうとしているのだ。 by Mike Orcutt2018.04.24
暗号通貨の分野をかじったことがある人なら誰でも知っていることだが、より良いブロックチェーンのシステムを作る方法についてのオタク的論争は掃いて捨てるほど行なわれている。だが、暗号通貨システムに問題が生じた時、論争ははるかに面白いものになる。
例として、「ナノ(Nano)」というあまり知られていない暗号通貨の開発者に対する新たな訴訟について見てみよう。
2018年2月12日、ビットグレイル(BitGrail)というあまり知られていないイタリアの暗号通貨取引所が、「不正取引」によって1700万ナノ(かつて「ライブロックス(Raiblocks)」と呼ばれたこともあった)のトークン、時価にして約1億7千万ドル相当が不足したとWebサイト上で発表した。それから2カ月以上が過ぎたが、だれが過ちを犯したかは未だ明らかになっていない。ビットグレイルのセキュリティに問題があったのか、それともナノのソフトウェアに問題があったのか? 互いに責任をなすりつけあっている。
そこに登場したのが「被害者救済フォーク」だ。お金を取り戻そうとするナノのユーザーたちは、自分たちで決着をつけようと、ナノの開発者たちを法廷へ引っ張り出した。集団訴訟は今月連邦裁判所に申し立てられ 、その目標とするところは前代未聞の内容である。裁判官を説得して、ナノ開発者たちに対して …
- 人気の記事ランキング
-
- Is carbon removal in trouble? 炭素除去業界に激震、最大顧客のマイクロソフトが購入を一時停止
- NASA is building the first nuclear reactor-powered interplanetary spacecraft. How will it work? 初の原子力推進で火星へ、 NASA「強気すぎる」計画 SR-1はどう動くのか?
- Digging for clues about the North Pole’s past 12万年前は無氷だった?海底22メートルの泥で掘り起こす北極点の謎
- Chinese tech workers are starting to train their AI doubles–and pushing back 「先に同僚を蒸留せよ」 中国テック系労働者に広がる AI自動化の強烈な波