KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
AIとの付き合い方は小説に学べ! いま押さえておきたいSF作品6つ
Miguel Porlan
ニュース 無料会員限定
Fiction That Gets AI Right

AIとの付き合い方は小説に学べ! いま押さえておきたいSF作品6つ

人間は急速に進化するロボットやAIと、どのように付き合っていけばいいのか。このテーマは、最近になって注目され始めたわけではなく、すでに20世紀の初めから人類が考えてきたテーマである。 by Brian Bergstein2017.10.25

ロボット執事から瞬時の医療スキャンまで、たとえそれが非常に未来的な人工知能(AI)の応用であったとしても、どことなく親しみを感じるのは、すでにそれらがポップカルチャーにおける格好の題材として扱われてきたからである。誰だって次のような映画を見たことがあるだろう。

『ターミネーター』や『2001年宇宙の旅』ではAIは脅威として描かれ、『ウォー・ゲーム』ではAIが世界を滅ぼしそうになった。また、AIは『マトリックス』で私たちの支配者として描かれたかと思えば、『her/世界でひとつの彼女』やスタンリー・キューブリックとスティーブン・スピルバーグのコンビによる『A.I.』では私たちの仲間として描かれることもある。しかし、そこまで有名ではない物語や戯曲、テレビ番組や映画にも、進化したAIが私たちに及ぼす影響について興味深く描写している作品がたくさんある。次に紹介するのはそのうちの一部である。

E・M・フォースター『The Machine Stops(機械は止まる)』(1909年)

この短編小説は、レイ・カーツワイルが思い描くシンギュラリティにぞっとするほど類似した未来が舞台である。ただし、そこに描かれているのは人間の想像が及ばない知性が誕生した世界ではなく、世界の終わりの最終段階であるということだ。誰もが地下にある部屋に一人で座り、遠隔地にいる友人の講義を聞いたり、友人に討論したりしている。彼らはお互いの姿をホログラムで見ている。なぜなら今や、人生はさまざまな考えについての終わりのない議論がすべてであり、それが物理的な体験 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る