KADOKAWA Technology Review
×
夏割実施中!購読料20%オフ。
ES細胞で作った眼球インプラントで失明防止、視力回復効果も
USC Roski Eye Institute
ニュース Insider Online限定
This stem-cell implant could halt an incredibly common cause of vision loss

ES細胞で作った眼球インプラントで失明防止、視力回復効果も

ES細胞を利用して、失明の原因となる加齢黄斑変性を治療しようとする試みが進んでいる。南カリフォルニア大学の研究者らが、培養したES細胞の薄膜を患者の眼に挿入したところ、視力が減退しないだけでなく、向上する効果も見られた。 by Emily Mullin2018.04.06

ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)の薄膜で作られた眼のインプラントが、多くの人が患う失明の治療に効果を発揮する可能性がある。

南カリフォルニア大学の研究者らは、無菌室で1カ月間幹細胞の薄膜を培養し、その後その薄膜を「乾燥型」加齢黄斑変性を患う4人の眼に挿入した。乾燥型加齢黄斑変性は発展途上国において失明の主な原因となっている。2020年までに世界中で推定1憶9600万人の人々が、何らかの形の加齢黄斑変性を患うと考えられている。

乾燥型の加齢黄斑変性患者は、網膜色素上皮の薄化が進行しやすくなっている。網膜色素上皮とは、光を感知する光受容細胞を支えて栄養補給をしている細胞層である。この極めて重要な細胞層がなくなると、光受容細胞も衰退し、人々は徐々に視力を失っていく。南カリフォルニア大学が研究している眼のインプラントは、この網膜色素上皮の代替とすることを意図している。

インプラントの施術をした4人の患者を1年間にわたって調べた結果、視力が減退していないことがわかった。

今回の研究はインプラントの安全性をテストする目的があったので、加齢黄斑変性の非常に進行している患者だけを対象とした。そのため、 …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【夏割】実施中!年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. How lasers could help provide fuel for nuclear reactors 核廃棄物は「地上ウラン鉱山」、レーザー濃縮で再生を狙う
  2. How an overlooked geothermal plant got a second chance もっと深く掘れ——採算割れの地熱発電所を米新興企業が再生
  3. OpenAI called the Hugging Face attack unprecedented. But we’ve been here before.  「AIの暴走」ではない、オープンAIのモデルが不正侵入した理由
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る