ジェフ・ベゾスが
招待者限定イベントで見せた
アマゾンの未来
秘密主義の会社として知られるアマゾンが、招待者限定のカンファレンスでその遠大な計画の一端を垣間見せた。主催したジェフ・ベゾスCEOは200人のゲストを前に、将来の展望を語った。 by Jackie Snow2018.03.26
アマゾンの未来は、MARS(火星)から見える。
ここでいうMARSとは、機械学習(machine learning)、ホーム・オートメーション(home automation)、ロボット工学(robotics)、そして宇宙開発(space exploration)を意味する、アマゾンのジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)主催による招待者限定カンファレンスのことだ。今年3回目となるこの年次カンファンスは、3月20〜21日、カリフォルニア州パームスプリングスで開催された。
MARSは、アマゾンの通常のカンファレンスとはまったく異なる。製品や企業買収の発表は一切なく、アマゾンのブランドを示すものすらどこにもなかった。砂漠の中での2日間、そして200人のゲスト。中にはノーベル賞受賞者や宇宙飛行士、デザイナー、そしてパーキンソン病の研究を支援している俳優マイケル・J・フォックスの姿もあった。ゲストは、ナイフ作りをしたり複葉機に乗ったりして、それぞれ冒険的な活動を体験した。カンファレンスの表向きのテーマは、ゲストがお互いに自分の仕事やその情熱についてプレゼンテーションすること。だが、本当の意義はアマゾンの未来をのぞき見ることにあった。
カンファレンスで見えてきたのは、ベゾスCEOがアマゾンのために用意している計画がいかにスケールの大きなものか、ということだ。
招待されたゲストが代表を …
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