KADOKAWA Technology Review
×
大量飲酒でも脂肪肝になりにくい遺伝子突然変異が発見される
Regeneron Pharmaceuticals
ニュース 無料会員限定
Genes of human “mutants” point to a new superpower

大量飲酒でも脂肪肝になりにくい遺伝子突然変異が発見される

大規模なDNA解析調査の結果、肝疾患に耐性を持つ遺伝子突然変異を有する人々の存在が明らかになった。飲酒を原因とする肝硬変に罹患する確率が通常より大幅に低く、研究が進めば脂肪肝疾患を抑制する医薬品を開発できる可能性がある。 by Antonio Regalado2018.04.03

医学的な特殊能力を呼び起こす突然変異の研究により、浴びるようにお酒を飲んでも肝臓の病気になりにくい、肝疾患への耐性を有する人々の存在が明らかになった。

大手バイオテック企業のリジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals)は、アルコール依存と過食の結果として米国で広まっている「脂肪肝」疾患に対して、免疫のような働きをする遺伝子の突然変異を有する人々を発見したという。

同社は今後、遺伝子抑制を専門とするアルナイラム・ファーマシューティカルズ(Alnylam Pharmaceuticals)と提携し、この突然変異と同様の効果をもたらす医薬品を開発するとしている。

リジェネロンは大規模な病院間ネットワークを運営するガイシンガー・ヘルス・システム(Geisinger Health System)と提携しており、世界最 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る