AIに「ぶっとんだ設計方法」を考えさせる、DARPAの新プロジェクト
ロボティクス・チャレンジで知られるDARPA(米国防高等研究計画局)が進めるAIプロジェクトの狙いは、航空機やエンジン部品の設計に新しいアイデアを持ち込むことだ。人間が新しいものを生み出す刺激になることに期待している。 by Jackie Snow2018.04.10
人工知能(AI)はすでに、実在しない有名人を考え出すことができる。だから、軍が革新的なエンジン部品や航空機を考え出すことも手伝ってくれるかもしれない。
それが米国国防総省の研究機関である米国国防先端研究計画局(DARPA)の新しいプロジェクトの目標だ。DARPAはプロジェクトの参加者に、最新の機械学習の手法と数学や工学の基礎原理を組み合わせることで、複雑な部品の新たな設計方法を提案するよう求めている。
有名人の顔から衣服に至るまで、AIは今までになかった新しいものを想像することに使われるようになってきている(「イアン・グッドフェロー 人工知能に想像力を与える男」参照)。新しいアイデアを考案するAIはまだ初期段階にすぎないものの、 今後の見通しは明るい。
機械学習はすでに設計やエンジニアリングの一部の分野で使われているが、DARPAのプロジェクトでは範囲を広げて、機能と形態の決定という極めて重要な作業にまで適用することを目指している。DARPAのジャン・ヴァンデンブランド プログラム担当マネージャーは「私たちは計算ツールをほとんど使っていません。非常に …
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