ジェイミー・シルヴァースタインは毎日農場で働いている。作業場は貨物輸送用のコンテナの中。勤務地はボストンだ。シルヴァースタインは、近年広まっている都市農家ムーブメントの一端を担っている。効率的なハイテク水耕栽培システムを利用して、都市住民と食品の距離を縮めようとする動きだ。
都会のコンクリートジャングルにある農場
シルヴァースタインは、「リーフィー・グリーン・マシン(Leafy Green Machine)」を製造する会社フレイト・ファームス(Freight Farms)で、農作物専門家として働いている。リーフィー・グリーン・マシンは水耕栽培機器を装備した貨物用コンテナ。気候や場所に左右されることなく、年間2〜4トンの収穫を見込めるのが特徴だ。「コンクリートなどで舗装された駐車場に設置できるので、豊かな土壌を必要としません」とシルヴァースタインはいう。豊かな土壌はまさに都会に欠けているものだ。
このコンテナ農場では主に、レタスやスイスチャードなどの葉菜類が生産されている。成長が速く、狭い空間でたくさん栽培できるからだ。
リーフィ …