ツイッターには「健康診断」が必要だ。長年にわたってツイッターには荒らし、敵意、でっち上げなどの悪意に満ちたやり取りが繰り広げられてきたが、ここに来てツイッターはユーザーの会話の健全性を測定しようとの提案を投げかけている。提案の目標は、ユーザー間の会話の質を測る基準を作り、ツイッターをユーザーにとってより快適な交流の場にするためのデータを、エンジニアに提供しようというものだ。
「健全な」会話をどう定義するのか。世の中の人にも考えてもらうため、ツイッターは公共圏の健全性のための4つの原則を掲げた。4つの原則は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア・ラボと共同研究している非営利団体コルティコ(Cortico)によって打ち出されたもので、ある問題を話し合っている人たちが同一の事実に基づいて論じているかどうか、他の人の意見にどのくらい素直に耳を傾けているか、といったことが含まれる(コルティコの共同創設者であるMITのデブ・ロイ准教授によれば、コルティコはツイッターと正式な契約を交わしてはいないが、独自の指標を提案する可能性があるという)。
直面する問題の1つは、コルティコによる4つの原則は、米国におけるツイッター・ユーザーを対象とする研究に基づいていることだ。確かにツイッター・ユーザーが世界で最も多いのは米国だが、その数は世界全体の約5分の1に過ぎない。従って、ツイッターが本気で世界的なネットワーク全体から意見を募ろうと考えているなら、コルティコの4原則よりもずっと多くの …