KADOKAWA Technology Review
×
平昌五輪で韓国が猛アピールした5G通信を現地からレポート
Caresse Haaser
ニュース 無料会員限定
What it felt like to visit the most tech-centric Olympics ever

平昌五輪で韓国が猛アピールした5G通信を現地からレポート

25日に閉会した平昌オリンピックでは、韓国が世界初の大規模5Gネットワーク網を構築し、会場近辺で情報通信技術のさまざまなデモを展示した。その模様を現地からレポートする。 by Yoochul Kim2018.02.26

スタジアムをドローンがパトロールし、訪れる人をロボットが案内して水を提供している。実質現実(VR)で氷上のトラックを猛スピードで進む感覚が味わえる——。

最新のテクノロジーが盛りだくさんの2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックへようこそ! 韓国はワイヤレス接続における自国の先進性をアピールしようと、オリンピックの機会を利用して世界初の大規模な5G通信網を構築している。5G通信は2020年に世界規模でのサービス開始が期待されている次世代の携帯電話網だ。

平昌の「ICT体験センター」では、5G通信、IoT、人工知能(AI)、VR、超高精細テレビの5つの情報通信技術(ICT)が展示され、5G通信を実際に体験できるようになっている。こうした展示構成になっているのは、高解像度の大容量データをリアルタイムでやりとりできる5G通信によって、いかにして他のサービスが可能になるのかを強調するためだ。

ICT体験センターの2階が、インテル、エリクソン、サムスン電子、それにKT(Korea Telecom)と韓国政府が共同で取り組む5G通信ゾーン。私もサムスンのギャラクシー・スマホで5G通信接続を試そうと、会場でゲーム(小さな水槽にいるロボットの魚をコントロールする)をプレイしてみた。ゲーム自体はあまりうまくできなかったが、会場を訪れていた人たちは5Gネットワークのスピードに感心していたようだ。

「ファイルをダウンロードしたり、ビデオや写真を受け渡したりするのが、すばやくスムーズになりますね」。ソウル在住の37歳だというヒュン …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Why handing over total control to AI agents would be a huge mistake 「AIがやりました」 便利すぎるエージェント丸投げが危うい理由
  2. OpenAI has released its first research into how using ChatGPT affects people’s emotional wellbeing チャットGPTとの対話で孤独は深まる? オープンAIとMITが研究
  3. An ancient man’s remains were hacked apart and kept in a garage 切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る