
アパレルの究極の未来、
センサーとAI制御の
スマートジャケットが登場
ボストンのアパレルブランドが、温度センサーや加速度センサーを内蔵し、機械学習機能を備えたアプリで操作する加熱式ジャケットの新製品を発表した。着心地はともかく、IoTをアパレル産業に持ち込むことで何ができるのかを試そうという意図は、純粋に興味深い。 by Erin Winick2018.03.20
冬に分厚いジャケットを着たまま暖かい地下鉄車両に乗り込むのが「服を選ぶうえでの大きな悩み」だとお考えの方はいないだろうか? ボストンを拠点とするアパレルブランド「ミニストリー・オブ・サプライ(MOS)」がぴったりの製品を用意している。
テクノロジーの採用に熱心なことで有名なMOSが、クラウドファンディングによる資金調達サイト、キックスターター(Kickstarter)で新製品を発表した。「マーキュリー(Mercury)」という名前のスマート・サーマルジャケットである。IoT技術を採用し、アプリで操作する加熱式ジャケットだ。アレクサに対応し、機械学習を利用して温度を着る人の好みに合わせて調整してくれる。
バズワードが満載である。しかし根本のところは、純粋に興味深い製品だ。
加熱式ジャケット自体は新しいものではない。MOSが195ドルか295ドルですでにオンライン販売している製品と同じ価格帯だ。しかし現行製品は、自分でスイッチを入れて温度調整をしなければならない(何とも面倒だ)。一方で「マーキュリー」は、加速度センサーと温度センサーを内蔵し …
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