KADOKAWA Technology Review
×
「ロボットに仕事を教える会社」が求人中、自動化完了後の待遇は?
Kindred
ニュース 無料会員限定
Kindred AI is using human pilots to do what robots can’t

「ロボットに仕事を教える会社」が求人中、自動化完了後の待遇は?

衣料品大手Gapなどを顧客に持つスタートアップ企業が、倉庫内のロボットを遠隔操作するパイロットを募集している。作業中の動きを記録して機械学習ソフトウェアを訓練しているため、いずれは自動化される見込み。そのとき、パイロットの仕事はどうなろうのだろうか? by Erin Winick2018.02.23

人間は依然として、最高性能のロボットアームよりも、物体を掴んで操ることにかけて、はるかに優れている。スタートアップ企業キンドレッドAI(Kindred AI)では、人間が機械のパイロットになって機械の限界を克服するのを手伝っている。

キンドレッドは、現在6人のパイロットを雇用しており、各々が北米の倉庫内のロボットを遠隔操作している。パイロット・チームを率いるのは、パイロットとロボットの間の共同作業を円滑にすることを任されているソフトウェア技術者、クリス・ヘイズだ。モノを仕分けしたり、次の商品に備えてアームを配置したりするタスクが自動化されている一方で、人間は主にロボットの掴む機能を制御している。パイロットが作業をする間の各動作は記録され、キンドレッドの機械学習ソフトウェアがモノを上手につかめるように訓練するのに使われる。パイロットは実質的に、ロボットが自分自身で作業ができるように教えているのだ。

キンドレッドのパイロット・チームは小規模だが、人を募集している …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. Why handing over total control to AI agents would be a huge mistake 「AIがやりました」 便利すぎるエージェント丸投げが危うい理由
  2. OpenAI has released its first research into how using ChatGPT affects people’s emotional wellbeing チャットGPTとの対話で孤独は深まる? オープンAIとMITが研究
  3. An ancient man’s remains were hacked apart and kept in a garage 切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る