消費者直販型の遺伝子系図検査によってDNAの分析を受けた人の数は2017年には倍以上に増えた。業界の試算によると現時点で1200万人を超えるという。
検査を受けた人々のほとんどは米国在住者だ。今や、約25人に1人の成人米国人が自分の遺伝子データを利用できることになる。この数字によって、一連の新たな遺伝子分析サービスの提供に一層の拍車がかかりそうだ。
DNA検査のブームは値引き商戦の渦中から始まった。各社は年末の大規模な宣伝広告や値引きキャンペーンで、60ドル以下の検査や一人分の料金で2人が受けられる検査を提供したのだ。
「2016年の夏を皮切りに、そこからうなぎのぼりです」と消費者向け遺伝子ビジネスの起業家でDNAギークス(DNAGeeks)の創業者であるデヴィッド・ミットルマン博士はいう。
ユタ州にある遺伝子系図の検査会社、アンセストリー・ドットコム(Ancestry.com)は、これまでに700万人以上の検査を実施したことを2月上旬に発表した。そのうち200万人は2017年の最後の4カ月のものだという。 同社の利用者数は、競合他社全社の利用者数の合計を上回っている。2番 …