KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
過去最大規模130万人の
ゲノムワイド関連解析で
不眠症の原因を発見
VCG | Getty
カバーストーリー Insider Online限定
A search for insomnia genes involving 1.3 million people is the largest genetic study ever

過去最大規模130万人の
ゲノムワイド関連解析で
不眠症の原因を発見

130万人を超える人々のDNAを分析して不眠症の原因となる遺伝子を探す研究が実施された。分析にはUKバイオバンクと消費者向けDNA検査会社のデータを用いており、課題は残るものの今後、こうした大規模な遺伝子研究が増加しそうだ。 by Antonio Regalado2018.02.07

133万1010人のDNAから不眠症の遺伝的な原因を探し出す、過去最大規模の遺伝子研究が実施されている。研究の結果、睡眠障害に関連する956種類の遺伝子が見つかり、不眠症の原因の解明と新しい治療法の開発が進みそうだ。

今回の研究は、100万人以上の人々から収集したDNAを使った、最初の遺伝子調査になる模様だ。

「驚異的な規模です」。そう話すのは、エジンバラ大学で遺伝子研究に取り組む心理学者のスチュアート・リッチー博士研究員。ツイッター上でも科学者たちが「信じられない」「マンモス級だ」「ワォ!」といった最上級の歓声を上げている。

プロジェクトは、オランダ・アムステルダムにあるアムステルダム自由大学で統計遺伝学を研究する神経科学者ダニエル・ポスツマ教授が主導。ポスツマ教授らは、UKバイオバンクと消費者向けDNA検査会社のトゥウェンティー・スリー・アンド・ミー(23andMe)から集めた遺伝情報と医療情報のデータを分析した。

「ゲノムワイド関連解析」と呼ばれるこうした研究では、特定の疾病を持つ人と持たない人のDNAを比較する。これに …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る