自動運転:運転支援機能を過信するドライバー対策に、機能を強制終了する新機能
知性を宿す機械

Pay Attention! Tesla’s Autopilot Will Lock Out Lackadaisical Drivers テスラが自動運転に最新機能
不服従なドライバーを懲罰

テスラの運転支援機能が関わる事故により、テスラの新車では批判をかわす新機能がついた。 by Michael Reilly2016.08.30

運転支援機能が急速に普及している。メルセデス・ベンツの2017年型Eクラスは「ドライブパイロット」機能を装備し、日産は日本国内向けに「プロパイロットシステム」を発表済みだ。

両車がテスラの「オートパイロット」と比較されるのは、3車とも、道路上で前の車に追従する機能、走行車線を車両が自動で判断する機能、主に高速道路での運転をより簡単にする機能を搭載しているからだ。

しかし、テスラの「オートパイロット」(最初に市販された)は、ここ数カ月間に起きたいくつかの事故に関わっている。運転中の居眠りや他の危険な行為といったドライバーの過失もあり、「オートパイロット」の安全性は厳しく批判されている。

そこでテスラは、道路に十分な注意を払っていないドライバーを罰することで、批判をかわそうとしたようだ。ドライバーが数秒以上ハンドルから手を放したら警告を鳴らし、警告が無視されるとオートパイロット機能が解除される。 メルセデスも日産も同種のシステムを導入しているが、Electrekによれば、テスラはシステムをさらに改良した。

「オートパイロット」のプログラムに詳しい情報筋によれば、テスラの安全上の制限には、警告が無視され続けたとき「オートパイロット」を自動的に解除するだけはなく、ドライバーが「オートパイロット」機能を再度オンにできなくする機能が追加される。

ドライバーは停車してシフトレバーを「P」(駐車)に入れるまで、「オートパイロット」機能をオンにできなくなる。

自動車の安全性が向上する機能は、通常は歓迎される。しかしテスラのドライバーは特殊なセグメントであり、市販されている自動車の中で、最高にかっこいい、最先端の自動車のテクノロジーを試す、人柱としての役割を生きがいにしている。運転席での行動に問題があったからといって自動運転を中断するように自動車のプログラムを改修したテスラのエンジニアに感謝はしないだろう。

(関連記事:Electrek, The Drive, Bloomberg, “Tesla May Replace Autopilot’s Eyes with Something Far More Advanced,” “Nissan ProPilot Joins a Bumpy Road for Autonomous Driving Aids”)