簡単な検査を受ければ身体に腫瘍が潜んでいるかどうか、さらには腫瘍がどこにあるのかまでわかるのが、現実になる日がぐっと近づいている。しかも費用はおそらく500ドルしかかからない。
ジョンズ・ホプキンズ大学が開発したこの新しい検査は、8種類の一般的ながんの兆候を探すものである。血液サンプルを手に入れるだけで済み、費用も十分安いので、医師が定期的な健康診断で使えるようになるかもしれない。
「この検査を一般に公開して、いくつかのスクリーニング検査センターを設立したいと考えています」と、ジョンズ・ホプキンズ大学のニコラス・パパドプロス教授はいう。「そのために、検査は安くて非侵襲的でなくてはならないのです」。
検査はまだ市販されていないが、がんに罹ったことのない退職年齢期の女性5万人を対象としたスクリーニング検査に使用される予定だ。この検査はペンシルバニア州の保険会社ガイシンジャー・ヘルス・システム(Geisinger Health System)が5000万ドルをかけて5年間で実施する研究の一部だと、ガイシンジャーのスポークスパーソン …