2018年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)は、いろいろな意味で消費者向け電子製品の展示会というよりは自律自動車の展示会のようだった。
フォードやバイドゥ(Baidu)、トヨタなどのさまざまな企業から、新型の自動運転車や近日実施する試験運転の計画、それに新しい提携についての多くの発表があった。ラスベガスのコンベンション・センターの向かいにある駐車場では、いくつかの企業がこうした車に乗れるようにしていた。アプリを使ってリフト(Lyft=サンフランシスコに拠点を置く配車サービス会社)の自動運転車を予約して、ラスベガス・ストリップ通りにひしめくカジノの前で降ろしてもらうことだってできた。
数キロ離れたラスベガスの中心街では、8人乗り自律シャトルバスがフリーモント・ストリート付近を巡回運転していた。通勤輸送サービス会社のケオリス(Keolis)と自律自動車メーカーのナビヤ(Navya)、そしてラスベガス市が現在進めている試験の一部だ。
誰もが夕食に出かけるためにロボット・タクシーを呼んだりできるようになるのはまだ当分先のことだが、私は自律自動車の乗り心地を実感してみたかった。そこで先週、できる限り多くの自律自動車の乗車の列に並び、運転がどれぐらいスムーズだったか、自律自動車が突然の障害物にどう反応したか、そして人間の手がハンドルに置かれていない(もしハンドルがあればの話だが)自動車の乗客になるのは概してどのような体験なのかに注意を払ってみた。
結果はどうだったか? たいていは退屈なものであった(この場合、よいことではあるのだが)。そして、乗り物酔いと少しばかりの恐怖もあった。
最も乗り物酔いがひどかった車
ラスベガス・ストリップからフリーモント・ストリートに赴き、ケオリスとナビヤが共同で運営している自律シャトルバスに乗り込んだ。このテクノロジーに慣れ親しみ始めている他の消費者と一緒に過ごすのは良い機会だと思った。
800メートルほ …