冬場になると、多くの米国人は、屋根裏部屋からスキーを持ち出し、昨年着たスノー・パンツを何とか履こうとしている。その中には、エッグ・ノッグ(クリスマスの時などに飲む牛乳ベースの甘い飲み物)を飲み過ぎたことを後悔している人も少なくない。
この時期を利用して、一般消費者向けDNA鑑定会社、23アンドミー(23andMe)は「大規模な研究」を開始した。研究は、最終的に10万人のデータを集めた減量のための遺伝学的基盤になる予定だ。
カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置く23アンドミーは、2017年末から130万人の顧客に働きかけると発表した。参加者は3カ月間、2種類の食事療法のうちの1つか運動療法によって、ウエストが太くなったか細くなったかを報告する。
このクラウドソーシングによる研究は、ヒトの遺伝子と成功するダイエットとの関連性を見極めるための最も包括的な試みとはいえないかもしれない。だが23アンドミーは、研究の結果が消費者向け遺伝子レポートの一環として、適切な減量アドバイスを提供する予測モデルの作成につながるかもしれないと考えている。
消費者にダイエットのためのアドバイスを提供できるDNA鑑定は、すでに10種類以上ある。しかし、著名な医師たちの鋭い批判によれば、これらのテストが栄養士やジムの友人からのアドバイスよりも優れているとはいえないらしい。アドバイスは良いだろうが、DNA鑑定は金の無駄遣いということだ。
23アンドミーによると、DNAをダイエットの結果に関連付けようとしてきたこれまでの研究では、遺伝的要因について考 …