KADOKAWA Technology Review
×
トラブル続きだったICO、
今年は本物になれるのか?
instagram.com/floydmayweather/
カバーストーリー 無料会員限定
2017 Was the Year of the ICO—Now What?

トラブル続きだったICO、
今年は本物になれるのか?

2017年には相次ぐ新規仮想通貨公開(ICO)が、暗号通貨市場に活気をもたらした一方で、数々の法的なトラブルを引き起こした。米国当局は今後、規制を強化する可能性があり、ICOは転換点を迎えるかもしれない。 by Mike Orcutt2018.01.11

2017年、元プロボクサーのフロイド・"マネー"・ メイウェザーと新規仮想通貨公開(ICO)の関係がニュースを賑わせた。メイウェザーは、世界で一番有名なボクサーと言えるかもしれない。そのメイウェザーが、2017年に少なくとも3件のICOの宣伝をしたのだ。そのうちの1つであるセントラ・テック(Centra Tech)という会社によるICOが、米国証券法に違反しているとして新たな集団訴訟の渦中にある。

一連の出来事は、派手な新しい資金調達の手法が2017年にどのように扱われたかを象徴している。2017年に突然登場したICOは、議員や金融規制当局の厳格な検査の対象として2018年を迎えることになる。議員や規制当局もまた、一般の人々と同じように、何十億ドルもの金が突如飛びかう法的なグレーゾーンを理解する方法を見出そうとしているのだ。

ICOには、トークンと呼ばれるデジタルな価値単位の販売が含まれる。トークンは、ビットコインのユーザーがビットコインをやり取りするのと同じような方法で、ブロックチェーン・ネットワークのユーザーの間で受け渡すことができる(「ビットコインとは何だったのか?」を参照)。取引可能であることが、トークンを株式 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The winners of Innovators under 35 Japan 2024 have been announced MITTRが選ぶ、 日本発U35イノベーター 2024年版
  2. Kids are learning how to make their own little language models 作って学ぶ生成AIモデルの仕組み、MITが子ども向け新アプリ
  3. The race to find new materials with AI needs more data. Meta is giving massive amounts away for free. メタ、材料科学向けの最大規模のデータセットとAIモデルを無償公開
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る