秘密主義マジック・リープのARヘッドセットは本当に出るのか?
謎に包まれたARスタートアップ企業が、開発中のヘッドセットの画像を公開した。しかし、どれぐらい使いものになるのか、いつ発売するのかといった、基本的なことはいまだに明かされていない。 by Rachel Metz2017.12.22
製品を公に説明することさえせずに、20億ドル近くの資金を調達した拡張現実(AR)関連のスタートアップ企業マジック・リープ(Magic Leap)が、自社サイトで製品について少しだけ明らかにしている。マジック・リープは、2018年に開発者向けのヘッドセットを発表するという。ただし、それがどのくらいの価格になるのか、厳密にいつ出荷されるのかは明らかにしていない。
2017年12月20日に公開した新しいWebサイトに、マジック・リープは「マジック・リープ・ワン[クリエイター・エディション](Magic Leap One: Creator Edition)」と名付けた、レトロな外観の黒いグーグル・グラス(Google Glass)ふうメガネの画像を掲載した。このメガネは、現実の物はきちんと見えるが、長時間使用しても快適な方法でデジタル画像を混在できると、説明されている。ただしいつも通り、このメガネがどのように機能するか詳細は述べていない。ライト・フィールド(光照射野)に関係するテクノロジーを使っているという以上は触れていない。ライト・フィールドとは、光が物体に反射するときに作り出されるパターンのことだ。
南フロリダにあるテック企業の集積地からは遠く離れたところに本拠地を置くマジック・リープは、2011年からヘッドセットを秘密裏に開発してきた。2014年後半に見せたデモでは、まるで同じ部 …
- 人気の記事ランキング
-
- AI crawler wars threaten to make the web more closed for everyone 失われるWebの多様性——AIクローラー戦争が始まった
- Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 好評につき第2弾!研究者のキャリアを考える無料イベント【3/14】
- From COBOL to chaos: Elon Musk, DOGE, and the Evil Housekeeper Problem 米「DOGE暴走」、政府システムの脆弱性浮き彫りに
- What a major battery fire means for the future of energy storage 米大規模バッテリー火災、高まる安全性への懸念
- A new Microsoft chip could lead to more stable quantum computers マイクロソフト、初の「トポロジカル量子チップ」 安定性に強み