アップルの研究者が自動運転自動車用に開発中の機械学習テクノロジーの内容を珍しく少しだけ明らかにした。
12月第2週、人工知能(AI)研究者向けのプライベート・ワークショップで、アップルのAI研究を率いるルスラン・サラクトゥディノフ所長は、招待したAI研究者に対して自動運転に関連する複数のプロジェクトについて語った。カリフォルニア州ロングビーチで開催された2017年最大規模のAI学会、神経情報処理システム(NIPS)学会でのことだ。講演にはライバルのテック企業の社員を含めた大勢のAI研究者が詰めかけた。目的は、アップルの技術力をアピールし、新たな研究者をスカウトすることだ。
サラクトゥディノフ所長がアップルに入社したのは2016年だが、現在もカーネギーメロン大学の教授を兼務している。講演内容はアップルが11月にオンラインで公開した論文に関するもので、3次元座標における点群(ポイント・クラウド)情報から歩行者や車両を認識するためにシステムを訓練するというものだ。
ほかにも、車の上に設置したカメラを使って道路上のさまざまな物体を識別する手法や、カメラがとらえた映像を利用して車の現在地を非常に正確に認識する手法など、これまで非公開だったプロジェクトが明かされた。カメラを利用したスラム(SLAM:Simultaneous Location And Mapping、自 …