アマゾンにはいろいろな顔がある。オンライン小売、食料品店、クラウド・コンピューティング・サービス・プロバイダーといったところだ。そして11月末、アマゾンはもう1つ新しい顔を持った。実質現実(VR)、そして拡張現実(AR)アプリの開発企業を支援する顔だ。
ラスベガスで開催された、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の年次カンファレンス「re:Invent 2017(リ・インベント)」で、アマゾンは「シュメリアン(Sumerian)」というWebベースのサービスを発表した。3Dグラフィックスなどの特別な専門知識がなくても、簡単にVR・ARアプリを作成できるサービスで、現時点では完全招制のプレビュー版のみ利用可能。シュメリアンには多くの3D空間や物体(アマゾン独自の商品カタログに掲載されている家具など)が組み込まれており、開発者はこれらをさまざまなシーンにドラッグ&ドロップで配置きる。また、カスタマイズ可能な3Dキャラクターも含まれており、これらのキャラクターはユーザーとやり取りもできる(デジタル・アシスタントのアレクサ(Alexa)で広く普及したアマゾンの音声認識技術も使える)。シュメリアンで作ったシーンは、グーグルのデイドリーム・ビュー(Daydream View)やHTCバイブ(Vive)、オキュラス・リフト(Oculus …