昨今、ますます多くの製造プロセスがロボットに置き換わっているが、いまだに細かい作業は苦手で、プログラムを作成するのにも時間がかかる。
そんな中、エンボディド・インテリジェンス(Embodied Intelligence)というスタートアップ企業が、観察や実験、反復により学習するロボットを開発して状況を変えようとしている。ロボットを訓練するのは、実質現実(VR)ゴーグルをかけた遠隔操縦者だ。
エンボディド・インテリジェンスの狙いがいくつかでも実現すれば、製造業だけでなく他の産業にも大きな影響を与えられるだろう。ロボットがもっと器用になり、短時間で学習できるようになるので、仕事のやり方が大きく変わる可能性がある。
エンボディド・インテリジェンスを設立したのは、カリフォルニア大学バークレー校のピーター・アビール教授と数名の学生たちだ。アビール教授は機械学習の専門家であり、実践と実験を通してロボットに難しいタスクを実行させるように訓練する草分け的な研究をしている(「3 …