KADOKAWA Technology Review
×
【3/14東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中
なぜイーサリアムは
ビットコイン以上に
世界を熱狂させるのか?
Patrick Kyle
カバーストーリー 無料会員限定
This Is the Reason Ethereum Exists

なぜイーサリアムは
ビットコイン以上に
世界を熱狂させるのか?

ビットコインが有名になるにつれて、その中核技術であるブロックチェーンを様々な用途に使おうとする試みが増えている。しかし、ビットコインのブロックチェーンは基本的に通貨取引向けなので、適用範囲に限界がある。そこで注目されているのが「イーサリアム」だ。 by Mike Orcutt2017.11.02

「初めにビットコインありき」。 多くの人にとってビットコインはデジタルマネーのアイデアと同義語になっており、時価総額は約1000億ドルに達する。しかし、二番目に価値のある通貨「イーサ(Ether)」のほうが、数々の見出しを飾る年上の兄弟姉妹(ビットコイン)よりもずっと面白いかもしれない。イーサがなぜそれほど人気があるのかを理解するためには、イーサと関わる「イーサリアム(Ethereum)」と呼ばれるソフトウェアがそもそもなぜ存在しているかを知ることが役に立つ。

2008年のハロウィンの日、サトシ・ナカモトという名前を使った人物、あるいはグループが、ピア・ツー・ピア(P2P)の価値交換(ビットコイン)を促進するコンピューター「分散」ネットワーク・システムに関するホワイト・ペーパーを発表した。ネットワーク上に分散して存在するコンピューターは、認証したすべての取り引きを、共有・暗号化された会計台帳に記録する。ナカモトは、「ブロック」と呼ぶひとまとまりの取り引きで構成されているこの台帳を「ブロックチェーン」と呼んだ。それぞれのブロックは、先行する取り引きのブロックと暗号に …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. One option for electric vehicle fires? Let them burn. EV電池火災、どう対応?「燃え尽きるまで待つしかない」と専門家
  2. Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 好評につき第2弾!研究者のキャリアを考える無料イベント【3/14】
  3. One option for electric vehicle fires? Let them burn. EV電池火災、どう対応?「燃え尽きるまで待つしかない」と専門家
  4. OpenAI just released GPT-4.5 and says it is its biggest and best chat model yet 限界説に挑むオープンAI、最後の非推論モデル「GPT-4.5」 
▼Promotion
U35イノベーターと考える 研究者のキャリア戦略 vol.2
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る