KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
How Your Next Car Could Help Make Itself Obsolete

自動運転用の3D地図を
従来型自動車に作らせよう

人間が運転する自動車のセンサーで集めた地形情報を、自律運転自動車用の3D地図にするテクノロジーが、どの自動車メーカーに採用されるのだろうか。 by Tom Simonite2016.08.22

スタートアップ企業シビル・マップスは、人間が運転する車で人間をどんどん不要にする。

グーグルやウーバー、その他の大手自動車メーカーが試験中の自律型移動手段は、高精度で縁石や信号機の位置を記録している3D地図に依存している。通常この地図は、高価なセンサーを装備した車両が走り回って作成する。

シビル・マップスは、代わりに、コストの安い地図作成要員として消費者の車を使おうとしている。先進的な運転補助や衝突回避用に高級車に装備されたセンサーも活用する。

安価なセンサーは地図作成の専用車両には適さない。しかし、同じ一本の道路を何度も記録すれば、精度の高い地図が作れて、減速バンプ、交通標識や路面標示のような特徴も記録できるとシビル・マップスのスラヴァン・プッタグンタCEOはいう。

「2017、18年に開始し、地図作成の基準に沿った多くの車が参加してくれると思います」

シビル・マップスが開発したのは、さまざまなタイプのセンサーデータと同一対象の複数スキャンデータを組み合わせ、地図を作成し更新するソフトウェアだ。プッタグンタCEOは、自動車メーカーを説得し、ソフト …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Why handing over total control to AI agents would be a huge mistake 「AIがやりました」 便利すぎるエージェント丸投げが危うい理由
  2. OpenAI has released its first research into how using ChatGPT affects people’s emotional wellbeing チャットGPTとの対話で孤独は深まる? オープンAIとMITが研究
  3. An ancient man’s remains were hacked apart and kept in a garage 切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る